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国家(上)、(下) [ギリシャ哲学]


国家〈下〉 (岩波文庫 青 601-8)

国家〈下〉 (岩波文庫 青 601-8)

  • 作者: プラトン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1979/06/18
  • メディア: 文庫



第1巻 - 導入(正義について)
第2-4巻 - 国家の考察
第5-7巻 - 理想国家の考察
第8-9巻 - 不完全国家の考察
第10巻 - 詩に対する批判、「正義」の報酬

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プラトンの国家を久しぶりに全部読み返してみた。
前回も書いたが、副題は「正義について」。
プラトンがこれを書いてから、もう2500年くらい経過した。
仏教の歴史と同じくらいか。
しかし、それから人類は進歩したものか?

ただ、現在、いろいろと混乱もありながら、人類がある程度の秩序を持って繁栄しているのも、根底には、こうした根源的な哲学、仏教、キリスト教などが土台になって支えてきたところにあるのだと思う。
やはり人類にとって大事なのは、正しい思想の拠り所がある事であろう。
たださすがに、ここに来て、現代文明も土台がぐらついているようだ。

まあ、世界レベルで唯物論が蔓延し、思想も袋小路に入り、宗教も本気で信じる人々が少なくなっている。
特に、日本は、ここ数年で幸福の科学から霊言が何百冊と出て、いまだにその意味が分かっていない。
とうとう最近は、地球意識も警告を出している状態なのだけど、それでも気がついていない。

プラトンの時代も神は存在したし、そして今も存在する。
正しき智慧を求め、正義に生きる事が、この世とあの世を貫く真実の生き方であることは、かつてのギリシャの時代も、今の日本も同じなのだ。

はっきり言って、「平和が大事だから戦争しない」、「原発反対」など、そういった意見も根底には、肉体がすべてといった唯物論が流れている。この世の生存のみと思う心が、魂の真実の生き方をくらませてしまっているのだ。
現代にソクラテスが生きていたら、こうした唯物論主流の言論についてボコボコにするはずだ。
この本「国家」にしても、正義について、「正しい国家とは何か」というところから始めているが、まず国の中枢の守護者の使命として大事な事として、国防をあげている。
魂として不誠実な生き方をするよりかは、智慧を愛し、魂としての名誉を重んじる。
唯物論に毒された、エセ平和主義は、人間を真実の心から遠ざけてしまうのだ。

日本人は深く考えねばならないだろう。
「神に愛される生き方とはどういったものであるのか?」
「人として正しい生き方とは何か?」

根源的には、ソクラテスやプラトンの語っていた生き方も、仏陀や孔子が語っていた、人としての完成へ至る道。
キリストの愛の教え 等、
いすれも人として究極の正しさを求める生き方であると思うのだ。

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