SSブログ
本(政治全般) ブログトップ

国民の違和感は9割正しい [本(政治全般)]


国民の違和感は9割正しい (PHP新書)

国民の違和感は9割正しい (PHP新書)

  • 作者: 堤 未果
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2024/03/27
  • メディア: Kindle版



第1章 災害の違和感ー立ち止まれますか?(能登半島地震初日に鳴り響いたアラーム/国民への情報公開が、前より悪くなっている ほか)
第2章 「戦争と平和」の違和感ーお金は?をつかない(なぜジェノサイドを止めないのですか?/「ガザにある宝の山をみんな狙ってる」 ほか)
第3章 “いのちは大切”の違和感ー虫の声が聞こえますか?(「この政府、日本の農業をつぶす気だ」/ゲノム編集魚ビジネスで、世界に勝負をかけたい経団連 ほか)
第4章 “真実とウソ”の違和感ー先入観を外せますか?(「裏金は秘書のせい」は“偽情報”に入るんですか?/EUの公式見解に反するものはすべて“偽情報” ほか)
第5章 “民は愚かで弱い”の違和感ー未来は選べる(EU版農民一揆の勝利ーベルギー・ブリュッセル/(緊急事態法)を、政府の私物にさせてはなりません ほか)

----------------------------

非常に参考になります。
自分も政府の状態を、いつもチェックしているわけではありませんので、大事なポイントを指摘してくれる、こうした本は、有りがたいです。
堤さんはするどいよな。
釈さんやHS政経塾も、この手の気軽に読める新書版を定期的に出してもらいたいのですが・・・。
前、幹部の人に言ったんだけどなー。

まあホント、日本の政治が悪いと言われているけれど、根本的には世界レベルですわな。
マスコミも同じで、日本のマスコミだけでなく、西側と言われているマスコミも全般的によろしくないですよね。
ウクライナ正義の味方、プーチン悪の権化、
この見方で凝り固まっているし、反ワクチン意見を弾圧しようとしていたところは日本だけではなく、
アメリカとかも同じだよね。


ただどうだろうか、
日本の政治も、ほぼ断末魔の悲鳴を上げているところじゃないでしょうか。
自民党も岸田政権も明日が無い状態なんだけど、
いやー、どさくさに紛れて日本を滅ぼすような方向に持って行っているようですな。
NTT民営化
日本がウクライナの連帯保証人
この辺は、要チェックでしょう。


うーむ、
日本の政治のよくないところの一つに「閣議決定」というのがあるような気がするな。
内閣のメンバーである国務大臣(閣僚)の全会一致が原則とは言われているが、あまり勉強していない大臣であれば、首相の言いなりだよね。

-----------------

DSC_0038.jpg
DSC_0043.jpg
DSC_0046.jpg
◆ユートピア推進館の帰り、上野公園
かなり盛り上がっていた。

共通テーマ:

財政と民主主義 人間が信頼し合える社会へ (岩波新書) [本(政治全般)]


財政と民主主義 人間が信頼し合える社会へ (岩波新書)

財政と民主主義 人間が信頼し合える社会へ (岩波新書)

  • 作者: 神野 直彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2024/02/25
  • メディア: Kindle版



序 章 経済危機と民主主義の危機
第1章 「根源的危機の時代」を迎えて
第2章 機能不全に陥る日本の財政──コロナ・パンデミックが浮き彫りにした問題
第3章 人間主体の経済システムへ──民主主義を支える財政の意義
第4章 人間の未来に向けた税・社会保障の転換──いま財政は何をすべきか
第5章 人間らしく生きられる社会へ──地域の協働と民主主義の再生へ
おわりに──人間を人間として充実させるヴィジョンを描くために
あとがき
-------------------------

いやー、考え方は様々ですねえ。
ま、この本を立ち読みをしている時に、だいたい幸福実現党と「反対の考え」である事はわかっていました。
ただまあ、タイトルがまさに自分が今、研究している分野であったので、あえて「真逆の考えでもいいか」という事で、買って読みました。

率直に言って、一番の逆は、この方は「大きな政府」をよしとしている点ですかねえ。
今度、また自分は、街宣やりますが、今、幸福実現NEWS159号で主張している事は「小さな政府、安い税金」なんですよね。

chiisna.jpg

やっぱ、長期的に考えて「国や政府がおんぶにだっこ」では人間ダメになると思われます。
人間を家畜の様に扱ってはイケナイ。
極力、個人の自由を尊重して、自助の精神を最大限に発揮できるようにした方がいいみたいなんですよ。
北欧型の福祉社会が人類の理想という考えが強いですが、必ずしもそうとは言えない。
何だか、どちらかと言うと、この著者の方が宗教的で、自助や小さな政府を主張する自分や幸福実現党の方が宗教的ではないように思えるかもしれない。

ただ、別に「大きな政府」だからって人類が幸福になるわけではありません。
本当は、制度や仕組みは二の次です。
根本に、仏神を信仰する心が必要になります。

「あの世の世界」は120%あります。
この世は魂の修行の為に存在する世界です。
これはもう仏法真理では、常識なんですが、その部分をクリアできないと本当の人と人の信頼はできないでしょう。
永遠の生命、転生輪廻、根本仏、愛・知・反省・発展、
ここいら辺も思考の中枢に入れないといけません。
唯物論、無神論では、どうしても思考の中心部分が抜けてしまいます。

モノ、とか 食べ物とか、
この世的なものを中心に経済原理は働いているかもしれないけど、最終的には、あの世が本来の世界という事です。


共通テーマ:

知らないとヤバい民主主義の歴史 [本(政治全般)]


知らないとヤバい民主主義の歴史 (PHP文庫)

知らないとヤバい民主主義の歴史 (PHP文庫)

  • 作者: 宇山 卓栄
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2023/06/02
  • メディア: 文庫




民主主義という不思議な仕組み (ちくまプリマー新書)

民主主義という不思議な仕組み (ちくまプリマー新書)

  • 作者: 佐々木 毅
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2007/08/01
  • メディア: 新書



多くの人が何らかの形で政治に参加し、
よりよい社会を目指していく。
今でこそ、当たり前の如く、この仕組みで成り立っている国は多いが、歴史の中では、それほど当たり前のものではなかった。

ただ、この先の未来、
地球の統治システムとして、民主主義がどうなっていくか?
正確なところはわからない。

民主主義の特徴として、一人一人の考え方が、自己中心、個人主義、自分の欲得、そうした、どちらかと言うと「悪」と言われる方に染まっていると、うまく機能しない。
逆に、
他の人々の為に尽くすとか、社会のお役に立とうとか、人々の幸福の為に努力しよう、というような人々が多いと、いい感じで回っていく。

人々の心が、利他の方向に向かい、
より大きな幸福を求めていこうとする姿勢。
これをどれだけ多くの人々が持つか、民主主義の成功はここにかかっている。

故に、民主主義と本物の宗教は、セット商品と考えていい。
民主主義の永続には、必ず本当の宗教、本当の信仰が必要になる。
反面、
無神論、唯物論、悪魔信仰の民主主義は必ず滅びる。

今回、日本で、
本来、一番、信仰が集まるべき正月、元旦に大地震が起こった。
人によっては、家族によっては、
初詣に行った後に、被災した人もいるでしょう。

これをどう見るか?
これで「神はいない」という人が増えるならば、日本の未来は確実にアウトです。
本来、集まるべき場所は、神社ではなくて、
幸福の科学の支部、精舎であるべきだ、
というのが自分の見解です。

なぜなら、エル・カンターレ信仰こそ、地球神信仰であるからです。
この教え、信仰を中心として、
その他の宗教、信仰も、緩やかにまとまっていく事で、地球の未来は光満てるものに必ずなります。
難しい事ではありません。

ーーーーーーーーーー

宗教に対する偏見は多いので、なかには、「宗教というものは一枚岩で、考え方が全体主義的だから、民主主義に反するのだ」という考え方をする人もいます。 しかし、ヒトラー政権下で、弾圧されているユダヤの人たちをかくまったのは、どこでしょうか?教会です。 そうした国家権力の弾圧から人々を護ったのは、ドイツでもフランスでも教会です。 ~ それは、「神の考えから見て、こういうことが許されるわけはない」ということです。
『正義と繁栄』第一章 歴史の先駆者となるために

タグ:民主主義

共通テーマ:

[新訳]フランス革命の省察 「保守主義の父」かく語りき" [本(政治全般)]






変革栄えて、国滅ぶ。これは230年前に書かれた「現代日本の省察」だ!
18世紀、自由と秩序のバランスを求めて、華麗な弁舌をふるったイギリスの政治家・文人エドマンド・バーク。保守主義のバイブルと呼ばれる代表作について、刊行当時のインパクトを甦らせるべく、最先端・最高峰の名訳で再構成。
理想社会の建設を謳ったフランス革命は、以後のあらゆる変革の原型となった。だが高邁な理念は、凄惨な現実と背中合わせだった!

「自由なら何でも良いのか」?
「茶番を続ける国民議会」
「すべてを変えるのは無能の証拠」
「地方は没落、得するのは都市のみ」
「『愛国』税制の浅ましさ」
「この革命は、とんでもない疫病かもしれない」
──三色旗の向こうに、混乱を重ねる日本の姿が見えてくる。
-------------------------

なるほどー、こういった内容の本だったんですね。
フランス革命から数ヶ月経過した時点で、イギリスの政治家エドマンド・バークがフランスの友人に、フランス革命に関して感じるところのものを手紙形式で書いたのが、その原型になっています。
章立ても何もなく、延々と革命政権を批判した内容のものです。

フランス革命に関しては、何故か美化されている部分も往々にしてありますが、
そんなものではない、という事を我々は、よくよく理解しなければいけないでしょうね。

世の中を変えるのに「革命」というものも一つの方法でしょうが、
きちんとした理念や、明確な「あるべき姿」が必要だという事です。

ま、文庫版まえがきに、かつての民主党政権が自民党政権に変わり、政権を取った時に、言うは易し、行うは難しい、といった状態になった時の事とかも書いてあります。
批判する時は、めっちゃくちゃ批判するのだけれども、いざ自分たちがやれと言われると、全然うまくいかない。
けっこうよくある事ではありますがね。

フランス革命に関しては、ちょっと暴力と無知とが重なって、結果的に「悪魔的な革命」になってしまったのではないかと自分も思いますがね。
「安保闘争の時代の日本の革命派の人々が一国の政治を突然行う事になってしまった」
てな感じかと思います。

大事な事は、
批判する事ではなくて、「ではどうしたらよいか?」
の結論が見えている事。
反対のための反対などでは全然ダメで、その先の「建設」まで行わないとダメなわけです。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

税のタブー [本(政治全般)]


税のタブー (インターナショナル新書)

税のタブー (インターナショナル新書)

  • 作者: 三木 義一
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2019/08/07
  • メディア: 新書



この著者の本は『日本の税金 新版』『日本の税金 第3版』と既に2冊?読んでいます。新版買ってたの忘れていて、第3版買ってしまい。「そういえば以前読んだような」と思い出した次第です。
まあ、やたら小難しい税金についてわりと分かりやすく書かれています。
で、
この本も、けっこう勉強になりました。
気になる部分は、宗教法人、政治団体と税、必要経費、印紙税などですか。
暴力団への課税等もなるほど、という感じで読みました。

まず、宗教法人ですが、原則非課税、収益事業に限って課税、という事のようです。
もともとは全部非課税だったようですが、公益法人のふりをして事業を行う、という事が増えてしまったようで、収益事業は課税となったようです。
ま、この世的には、本当に神々の世界につながっている宗教も、単なる欲得で行われている宗教も、当然差はあるでしょう。ただ、最低ランクを基準に考えていたら、すべての物事は、最低の方向へ落ちて行ってしまいます。
基本、宗教は、人間を健全な方向へ、善なる方向へと導くものと考えなければいけません。
ある意味、政治以上の存在でもあります。
「欲得を持たず、与える愛に生きるべき」
とは、政治家は言いません。
そう、本来の宗教は、政治家をも教育するものであるのです。
現代日本人には、ちょっと信じられないかもしれませんが、本来の宗教の仕事は、そういったものであるのです。
とりあえず宗教法人課税は、今のままでもいいと思います。

で、問題は政治家の収益と税金です。
はっきり言って、これもう少し公にしないとダメでしょう。
増税して民間から税金を取り立てている立場ですから、民間人の延長の政治家は、お金に対して相当、厳しくないとダメでしょうね。
一番よろしくないのは、
「政治家は、相続税を合法的に回避できる」
という事です。

2世議員、3世議員と政治家は世襲制が、かなり根付いていますが、政治団体を通して相続税を回避できてしまうからだったんですね。
これはおかしい気がしますよね。
相続税を払うために、家を売ったり土地を売ったりしている人々がいる一方、政治家の子供は、親の政治家業を引き継げば相続税無しにできる。
うーん、これいいのかねえ。

続きは別途。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

民主主義の源流 古代アテネの実験 [本(政治全般)]


民主主義の源流 古代アテネの実験 (講談社学術文庫)

民主主義の源流 古代アテネの実験 (講談社学術文庫)

  • 作者: 橋場 弦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/01/09
  • メディア: 文庫



第一章 マラトンの英雄とその死
裁かれる将軍/民主政は守られた
第二章 指導者の栄光と苦悩
アテネ民主政の輝き/公と私/ペリクレスの苦悩
第三章 参加と責任のシステム
民主政の舞台を訪ねて/公職者の責任
第四章 迷走するアテネ
嵐と弾劾裁判/破局
第五章 民主政の再生
新たな出発/「素人役人」の条件/司法のアマチュアリズム
第六章 たそがれ
ある市民の風貌/専門分化の波/終幕
おわりに

------------
先般、『代議制民主主義(待鳥聡史著)』なる本を読んだが、こちらの「民主主義の源流」という本で語られているのは代議制ではなく、直接民主主義になります。
まあ、アテネ国籍の青年男子に限られるわけだが、プニュクス(Pnyx)の丘というところに集まって、わいわいやっていたらしい。
アテネという都市国家であるからこそ、可能であったわけであって、人口が数十万、数百万レベルになると、そりゃ無理だろう。
そして、奴隷制度があった点も、それを可能にしたポイントか?

しかし、アテネの直接民主主義も、短期間で形作られたものではなく、貴族制や、ソロンの改革、ペイシストラトスの僭主政治、ペルシア戦争等を経て、経験と思考錯誤によりできてきたわけだ。
そして、BC5世紀後半にペリクレスが出て、アテネの黄金期となる。
パルテノン神殿とかも創られた。

ただ、その後、ペロポネソス戦争やら、疫病の蔓延やらで、徐々に衰退していく。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★
パルテノン神殿:紀元前447年に施工を開始し、紀元前432年にはほぼ完了
ペロポネソス戦争、紀元前431年 - 紀元前404年
紀元前399年、ソクラテス死。
紀元前387年、40歳頃、プラトンはシケリア旅行からの帰国後まもなく、アテナイ郊外の北西、アカデメイアの地の近傍に学園を設立した
紀元前338年のカイロネイアの戦いでマケドニア王国にアテナイ・テバイ連合軍は敗北
☆★☆★☆★☆★☆★☆★

まあこの、アテネにおける民主主義の衰退については、現代の日本とか、アメリカとかの民主主義国家は、よく研究しなければいかんと思う。
やっぱ、プラトンも批判した民主主義のよくない点については改良しなければ駄目だよね。
戦争に負けたり、疫病とかが流行ったり、これ、絶対に神々の天罰も落ちているよ。
当時の奴隷制度もまずかっただろうし。

基本、正義は人々の多数決で決まるものでもないのだよね。
最終的には神の意志だし、神近き者の意思を尊重しなければ段々と悪や不正が蔓延する。

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

チャーチルに学ぶリーダーシップ―逆境の経営環境で成功するために [本(政治全般)]

802.gif

チャーチルに学ぶリーダーシップ―逆境の経営環境で成功するために (トッパンのビジネス経営書シリーズ)

序章 政界と実業界―ビジネス・リーダーが偉大な政治家から学び取れるもの
第1章 チャーチルを理解するための鍵
第2章 大臣としてのチャーチル―公職歴を概観する
第3章 失敗を正面から受け止め、過ちから学ぶ
第4章 チャーチルの行政手腕―責任と組織
第5章 チャーチル流人事―人を管理し、己を管理する
第6章 決断力―チャーチルの思考過程
第7章 コミュニケーションの達人、チャーチル
第8章 チャーチルの個性―リーダーシップの完成
第9章 発案者、改革者としてのチャーチル
第10章 スタイルを超える実体―倫理上の目的、必然性、個人の指導力

-----------
けっこうチャーチルは判断において「中道」を大事にしたような事が書かれていたが、
大川総裁の『チャーチルの霊言』を読んだ人であるならば、その理由は、すぐにわかる事でしょう。
仏陀が最初に悟った真理も、「中道の悟り」ですよね。

しかし、刻々と、日本も、チャーチルの様な政治家が出て来なければいけない時節になりつつある。
かつてのイギリスも、ヒトラーの攻撃を受けたが、何とか撃退してイギリス滅亡を避ける事ができた。
爆撃機で爆撃されたり、V1ミサイル、V2ミサイルなどのミサイル攻撃も受けた。
Uボートで、シーレーンも寸断されたりした。
ただまあ、諜報機関による暗号解読や、レーダーの実用化、外交戦略等、智慧を総動員して、最後は勝利を得る事ができた。
日本も、勝つための智慧と人材を、総動員しないといけない。
はっきり言って、次回の国政選挙で幸福実現党の議員が出るか出ないかが、日本の天国・地獄を分ける分岐点になる。

中国経済も、かなりダメージを受けているみたいで、そりゃ、最後は軍事力で富を得るしか発想が湧かない状況に追い込まれるのではないか。
今の日本の置かれている状況は、かつてのイギリスより、遥かに厳しい状況だと思う。

安保理改正、憲法9条改正、平和維持のための核武装。
ここまでできて来ないと、今の状況では、かなり厳しい。

そして、国を守れる人材の出現。
それがどうしても必要なのだ。

タグ:チャーチル
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

代議制民主主義 - 「民意」と「政治家」を問い直す [本(政治全般)]


代議制民主主義 - 「民意」と「政治家」を問い直す (中公新書)

代議制民主主義 - 「民意」と「政治家」を問い直す (中公新書)

  • 作者: 待鳥 聡史
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/11/21
  • メディア: 新書



まあ、「こうも人口が多いと、すべての人が参加する、直接民主主義などやってられん」という事で、政治の代表者を決めて「政治の運営を、ある程度任せる」というのが代議制民主主義と理解している。
ただ、インターネット等が広く行き渡った国であるならば、
「この件についてどうしますか?」
という議案に対して、国民がインターネットで決議する、という事もできない事ではないだろう。

しかし、どう考えてもそれは現実的では無い。
国民全体で議論したら時間がいくらあっても足りないので、最終的には多数決になるだろうけど、それで結果がうまくいくなら、そもそも議会も、首相も、大統領も、リーダー的な人は必要ないという事になるね。

また、万が一、地球規模で多数決しようものなら、中国的価値観、インド的価値観が地球における最終判断になってしまうわな。

ま、ただ、多数決の理論は、代議制で、選ばれた人が行えば正しいか?
これも本当は、「どうだろうかねー」といったところはある。
議会で討論できる分、それなりに制度は高まるだろうけど、既得権益の利害、政治家自身の選挙結果、マスコミの意見・支持率、官僚の思惑、陳情、党議、等、いろいろなものを秤にかけて最終的に結論に導くのだろうが、これはさすがに誰がやっても難しいよ。

おそらく、大学教授等の書く『代議制民主主義』の結論は、こんなとこだろうと思う。

で、ここから先が、仏法真理の世界に入るが、
仏法真理には、明確に目標があるのです。
神の方向というか、仏の方向というか、哲学的に絶対善とでも言うべき方向です。

個人においては、愛・知・反省・発展により、地獄ではなく天国を目指す。
そして、天国も悟りのレベルがあるから、より高い悟りのレベルを目指す。
できれば、通常の天国ではなく、より人々の幸福のために活躍できる菩薩界、天使の世界を目指す。
また社会全体においては、悪を押しとどめ、善を推進し、切磋琢磨する中でも、調和を目指す。

これを今後、政治システムの中に、どうブレンドして盛り込んでいくか?
人々が納得して、幸福が循環する仕組みに仕上げるか?
まあ、ここまで考えているので、この本とかも読んでいて、参考になるのは半分ぐらいなんだよねえ。

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

「普天間」交渉秘録 [本(政治全般)]


「普天間」交渉秘録 (新潮文庫)

「普天間」交渉秘録 (新潮文庫)

  • 作者: 守屋 武昌
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/08/27
  • メディア: 文庫



はじめに
第一章 在日米軍再編へ
第二章 「引き延ばし」と「二枚舌」
第三章 十年の時を経て
第四章 防衛庁の悲願
第五章 不実なのは誰なのか
第六章 普天間はどこへ行く
あとがき
将来に向けての日本の防衛

-------------
まあ、この後、ゴルフ接待による収賄罪を問われたりして実刑判決を受けてしまったわけだけど、自分はこの守屋氏の仕事は評価できると思いますがね。
国会議員と、沖縄の地方議員に挟まれて、難しい立場だったと思いますが、何とか決着をつけようと努力していたと思います。

去年の暮、沖縄県知事による辺野古埋め立て承認が、やっと通りましたが、これ一体、何年経過したのかね。
原因はいろいろあるでしょうが、
根本的には、沖縄地方議員の時間稼ぎだろうね。
結局、韓国の従軍慰安婦と同じような構図になっていたと思うね。
時間を延ばして、お金を取りたい、という事でしょうな。

普天間の問題にしても、従軍慰安婦の問題にしても、日本の国会議員の優柔不断さが、事を大きくしてしまったと言えましょうか。

政治は、弱者に優しい事も大事かもしれませんが、「正義の実現」も大事な事であると思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【祝】幸福の科学学園
中学チアダンス部世界一!! 高校、準優勝!!


共通テーマ:blog

ハイエク―マルクス主義を殺した哲人 [本(政治全般)]


ハイエク―マルクス主義を殺した哲人

ハイエク―マルクス主義を殺した哲人

  • 作者: 渡部 昇一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 単行本



自由主義の大切さと、共産主義・社会主義・全体主義の恐さが伝わって来ます。
まあ、「今更、共産主義・社会主義・全体主義も無いだろう」という人もけっこう多いとは思いますが、現代社会において、まだまだその思想は死んでいないと思います。

以下は、あまり本の内容に沿っていません。徒然なるままに書きます。

------------------------------------
平等を叫ぶ人達には注意が必要です。
往々にして平等と言っても、結果の平等を、嫉妬や不平不満から求めている場合が多いからです。努力した人と努力しなかった人の結果を同じにしてしまっては、それは悪平等です。正義の名の下の本当の平等ではありません。平等とは機会の平等に留めるべきでしょう。
その後は自助努力により結果が分かれた方がよいでしょう。
無限の努力の余地があった方がよいのです。

また、自由の名の下に一部の人々の自由のみを守ったり、人々を狂わせたりする意図にも警戒しなくてはいけません。
自由な状態とは、確かに何でもできるという意味合いはありますが、道徳の崩壊、倫理観の崩壊、社会の崩壊、宗教的教えの崩壊、そういった状態を自由というならば、それは本当の自由ではないでしょう。
人間の根本に遡って考えると、人間の魂は本来、仏神から分かれてきたものであり、本質において良きものであるわけです。時間の差はあっても、すべての魂は、仏神から分かれ、再度、仏神に還って行く長い長い旅をしているわけです。そういうわけで、本質的には善であります。
本質的に善である存在が複数という存在になり、そこに現われて来るのは「発展・繁栄」の姿でしょう。
つまり、「長い目で見て、自分も他人も発展、繁栄し、幸福になっていく」
こういった姿が自由の本質だと思います。
いろいろな経験から悟りを高め、自分も他人も、共に幸福になっていこうとする姿勢の中に無限の自由があると思うのです。
確かに自由ですから他人を傷つけたり、自分を傷つけたり、堕落したりすることもできますが、やはりそれは幸福な状態ではないでしょう。そんな状態で100年も1000年も居たら、たいていの人間は、もとの幸福な状態に戻りたいと思うでしょう。
自由とは、いろいろな方法を通して、自分も他人も真の意味で幸福になっていく道ですかね。
本当の宗教とは思想ではありません。事実を述べているにすぎません。
真実に目を瞑るのは自由な立場ではないでしょう。
「真実を知らずして真の自由はない」と思います。

それと、現代日本のマスコミの言っている自由は、どうも信用し難いところが往々にしてあります。
現代日本のマスコミは独占とまではいかないけど、寡占状態すぎます。
特に、テレビ局と大新聞のことです。
あまりにも一部の人々が全国ネットを牛耳りすぎだと思います。
ほとんど洗脳に近いですよ。
マスコミの寡占は、一部のマスコミ関係の人にのみ「言論の自由」が与えられているのと同じです。
自由を自分達に都合良い方に解釈していると思います。
特にテレビ局は、規制で守られすぎではないのでしょうか。

自由競争がない分野は、本当に駄目になってしまいますね。
農業、金融、テレビ局、官僚等ですか。

ま、平等と自由を語りましたが、あえてどちらかを選ぶとするならば、自由の方を選ばなくてはならんでしょう。
なんだかんだ言って、自由には可能性があります。
最大の可能性は人間の発展の可能性です。
そして、平等の必要性とは、その自由を行使するチャンスにおいて、一人一人に平等の権利が与えられてしかるべきであろう、というところにあると思います。
あくまでも自由の方が大事でしょう。

しかし、現代は国家の力が大きくなりつつありますな。
どうも税金が高くなり、国が企業や個人を面倒みるのが当然の様になりつつある感じですね。
「セルフ・ヘルプ」の精神を復活させないといかんでしょう。

共通テーマ:

国際政治―恐怖と希望 (中公新書 (108)) [本(政治全般)]


国際政治―恐怖と希望 (中公新書 (108))

国際政治―恐怖と希望 (中公新書 (108))

  • 作者: 高坂 正尭
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1966/08
  • メディア: 単行本



目次
問題への視角
軍備と平和
経済交流と平和
国際機構と平和
平和国家と国際秩序

1966年に出版された本ですが、根本的な内容は古くはないと思います。
かと言っても、その後随分経過しているので、現代に応用するのは、相当自分で考えなくてはいけないかな、と思います。
だだ、いろいろなレビューでもかなり評価の高い本です。

まず述べているのは、
一般の人々は、国内政治を見るのと同じように国際政治は見ていない、ということです。
国内政治においては、権力闘争、派閥や政党の対立、駆け引き、協力、人間関係の複雑な絡み、ギブアンドテイク的な関係等、本当にいろいろな思いが交錯してやっていて、それを見ている一般の国民も、「そういうものだな」と、ある程度認識しているのですが、話が国際政治になると、極端に見方が単純になってしまっています。たとえば、「一方が善玉の国、他方は悪玉の国」と完全に分けてしまうとか。
確かに、日本人(だけかはよくわからんが)、は他国に対しては、やけに素直です。自分の国を悪く見過ぎじゃないのかな・・・。

軍備に関しては、冷戦真っ盛りの頃であり、ソ連と米国の覇権争いが中心になっています。今であれば、もう、その頃に比較したら、かなり複雑さを増していることになりますね。一筋縄にいかない。日本で言えば、中国、北朝鮮、韓国、台湾、ここいら辺は避けて通れないでしょう。

経済も同様に1960年代に比べたらかなり複雑ですねー。今は経済と言っても金融が占める割合がかなり高いですからね。国際政治で金融問題、かなりウエイト高いですよね。今はサブプライム問題で、国際的に対処していますしね。金融は当時、あまり話題になりませんね。

国連に関しては、当時も今もあまり変化ないかもしれませんね。大国の拒否権や、あまりまとまっていないながらも存在価値は引き続きあるでしょうね。対話の窓口としての役割は重要ですね。

1966年当時は、サミットもなかったですね。WTOも無い。インターネットも無いしね。やはり、随分変化してますよ。

(ちょっと図書館で借りた古っちい本のせいか、全体的に読み方が雑になってしまいました・・・)




共通テーマ:

民主主義という不思議な仕組み (ちくまプリマー新書 64) [本(政治全般)]


民主主義という不思議な仕組み (ちくまプリマー新書 64)

民主主義という不思議な仕組み (ちくまプリマー新書 64)

  • 作者: 佐々木 毅
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 新書



第1章 民主主義のルーツを言葉から考える
第2章 代表制を伴った民主政治の誕生
第3章 「みなし」の積み重ねの上で民主政治は動く
第4章 「世論の支配」―その実像と虚像
第5章 政治とどう対面するか―参加と不服従
第6章 これからの政治の課題とは

昔の人々は、民主主義という”しくみ”を、それ程評価していなかった。
まあ、アリストテレスでもせいぜい下の上、くらいの評価であった。
プラトンは、師でもあったソクラテスを死刑に追いやった制度ということもあり、これも評価はよくない。
しかし、近代は、その民主主義が復活してきた。ここ、100年、200年の話である。

なぜだろうか?
思うに、近代になり、

統治の仕組みがあまりにも複雑になりすぎたこと。(多くの人が知恵を出しあわないと厳しくなってきた)
人口があまりにも多くなっていること。(王政とかだと否支配層が多すぎ)
人口統計等が可能になり、国民と国土がはっきりしだしたこと。
大人数が参加する選挙を運営することが可能になったこと。
資本主義とマッチしたこと。

などがあげられると思います。
では、今後はどうしたらよいか?

ま、代議政治論にもありますが、多数者の専制にならないようにすること。
政治的無関心を極力無くしていくこと。

民主主義=繁栄主義と自覚すること。
人々の自由のエネルギーを、最大多数の最大幸福に向けること。

などでしょうか。

本に書いてないことも多いですが、民主主義とは何か を考える材料にはなる本だと思います。
挿し絵もあるしね。

nice!(0) 
共通テーマ:

『民主主義とは何なのか』は読まなくてよいかと思います。 [本(政治全般)]


民主主義とは何なのか (文春新書)

民主主義とは何なのか (文春新書)

  • 作者: 長谷川 三千子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 新書

後半になり、突然、ジョン・ロックをペテン師呼ばわりする著者にはびっくりした。自分は、ジョン・ロック好きだからね。いい気はしないですねえ。アマゾンへのリンクも消します。買わんでください。自分は助かった! この本、図書館から借りた本だから無駄な金使わずに済んだ。ブログに出すのも憚られるのですが、あえて『読む価値のない本』として出すのも必要かなと思った次第です。

確かにフランス革命は美化されすぎていることはわかる。しかし、アメリカの独立宣言とかは、そんな悪くはないわな。そりゃ、植民地より独立国家の方が、誰だっていいでしょう。

著者はただ単に民主主義だと何でもかんでも間違っていると思いすぎているのではないか? そりゃ極端だしょ。この人はヒステリー? 確かに民主主義は衆愚政になり易いが、そのなかでどうやってより良い方向に持っていくかが思想的指導者の役割ではないのか。

ちなみに自分は若かりし頃、2年程、埼玉大学の学生やっていた時代があった。



共通テーマ:日記・雑感

民主主義という錯覚 [本(政治全般)]


民主主義という錯覚

民主主義という錯覚

  • 作者: 薬師院 仁志
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2008/03/19
  • メディア: 単行本



目次
第1章 欧米の民主主義
第2章 日本の民主主義:誤解と迷走の歴史
第3章 何のための民主主義なのか

「民主主義とは何か?」 と問われて、すぐさま適切な返答のできる人はどのくらい居るだろうか?
確かに、何をもって民主主義と言うのか、その定義は定かではない。
ルソーによれば、純粋な民主主義とは、直接民主主義だけで、現代の選挙による間接民主主義は、貴族政になるとのことだ。
その様な意味で言えば、民主主義の時代は、古代のギリシャのアテナイにぽつっとあっただけという事になる。
ただ、その民主主義の意味を変化させてしまったのが、1830年代のアメリカ合衆国のジャクソン政権からだと言う。
その時代から、民主主義=選挙権の拡大 という意味に成り代わってしまったらしい。
まあ、はっきり言ってこの本は、「民主主義」の言葉の定義にけっこう力を注いでいる。

ということで、本の内容はともかくとして、自分なりにいろいろ考えると、民主主義とは、「大衆が主体的に政治を行う制度」とでも言えようか。
そして、民主主義を支える支柱は、前回も同じ様なことを書いたけれども、一人一人の「信仰心」に置きたい。何故なら政治を行う人々は、どうしても徳高く、自分の欲得よりも人々の幸福を率先して考えるような神近き人でないと全体としてうまくいかないからだ。
王政とか、少数の人々の貴族政治だったら、その治世者の徳が大部分、社会の発展、安定につながる。但し、民主政の場合、直接・間接の差はあれ、大衆が政治を行うことになる。その大衆が、徳を求めないで、自分の利益のみを主張すると、完全に衆愚政治になってしまう。
ヒトラーは選挙によって大衆に選ばれた。完全に議会制民主主義の範疇の出来事である。革命によってヒトラー政権ができたわけでも何でもない。不平不満の民主主義は、必ず破綻することになっているのだ。

フランス革命も、結構美化されていることがあるけれど、民主化運動というよりも、大衆の不平不満が爆発した結果と言えるかもしれない。実際、何十万人もの人が死んでおり、革命以後も、無政府状態が長く続いていて、治安が維持できなかった。実際、フランス革命は、反宗教的な革命であった。

結論として、民主主義は人々の正しい信仰心、【緩やかに言えば向上心】 があってこそ栄える制度である、と言いたい。逆に、無神論、【これも緩やかに言えば道徳の不在】の民主主義は、不平不満による混乱、殺戮、暴動、独裁者の圧政、こういった過程を経ます。これは、過去の歴史を見ればわかることであります。

当然、現代の欧米諸国や日本も、今後、どうするか、まさに正念場を迎えています。それを選択していくのは、一人一人です。衆愚政への流れは、とても強いので、本当に多数決の理論だけでは負けてしまいます。

共通テーマ:日記・雑感
本(政治全般) ブログトップ