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ロック [本(古典)]


ロック (1968年) (センチュリーブックス―人と思想〈13〉)

ロック (1968年) (センチュリーブックス―人と思想〈13〉)

  • 作者: 田中 浩
  • 出版社/メーカー: 清水書院
  • 発売日: 1968
  • メディア: -



現代の日本における増税、そして各種、法律や行政指導における規制、更には、マイナンバー制度による国民の全財産の把握(もちろん財産、資産から課税するためのものでしょう)
あと、幸福の科学大学の不認可に見る教育の自由の侵害。

こうした姿を見るにつけ、
日本の民主主義制度も、もうちょっと基本に戻って再考して、
おかしい部分については改革していく必要があるよね。

という事で、多少、この本、読み直してみた。
ロックと言っても、ロックンロールのロックではなく、昔のイギリス人のジョン・ロックです。
前にも書いたけどさ。
ロック (センチュリーブックス 人と思想 13) 
寛容についての書簡

昔から、革命が起きたりして、古い政府が倒される原因の一つとして「課税、重税」のところがあるよね。
アメリカの独立戦争なども、そうだと思うが、その本家のイギリスでも、王様が勝手に国民に課税して(船舶税)、憤った国民が最終的には王政が中心ではなく、議会による民主主義が主流になっていく。

今の日本は、どういったところに問題があるか?
①国民の財産権を政府が侵害している。
 明らかに税金の取り過ぎ。
②税金を盾にして、マスコミさえ増税に反対できないようにしている。
③政府は、福祉や年金制度を守るために増税するという嘘をつき続けている。
④規制やマイナンバー制度で、国民の自由を奪い、税金だけは取れるだけ取るという態度。
⑤幸福の科学大学不認可に見る、信教の自由への国家の介入。
などなど。

ま、『竹下登の霊言』でも、あの世の竹下さんが言われていたが、
消費税の導入も、それによって財政赤字を減らすため という事だったんだよね。
ただ実際は、財政赤字が減るどころか もう当時の7~8倍くらいになっているかな。
嘘で塗り固めて自民党と財務省は最後にどうすんだろか?
年金のお金も 大して残ってないしさ。

はっきり言って、
このままで行くと 自民党政権と国家公務員の多くは失業するね。
財政赤字以上に日本人は資金があるので、日本が経済的に沈没する事は無いけれど、政府は一度 国民に謝罪して破産宣告しなければいけない状況になるかな。
なかなか日本の経済成長も重税・大きな政府で止められてしまっているので、消費税を上げたところで大して税収は増えないし、全然 雇用や経済発展に結びつかない「バラマキ」を止められなくなっている。

まあ、今の時代、フランス革命や清教徒革命みたいに流血の惨事の革命が日本に起きる事は無いとは思うが、自民党と財務省がテレビで
「ごめんなさい、もうこれ以上、やっていけません。年金資金もありません。」
と謝り、旧政府が崩壊して新政府を樹立せざるを得ない時が来る可能性は、かなり高いと思う。
基本的に、日本人が、今の政府ではもう駄目だと判断したら、それは智慧を結集して創り直すしかないのだ。

日本の無血革命、名誉革命だな。

タグ:John Locke
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ザ・フェデラリスト(The Federalist) [本(古典)]


ザ・フェデラリスト (岩波文庫)

ザ・フェデラリスト (岩波文庫)

  • 作者: A.ハミルトン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1999/02/16
  • メディア: 文庫



アメリカ合衆国憲法の批准を推進するために書かれた85編の連作論文である。これら論文のうち77編は、1787年10月から1788年8月まで「ザ・インデペンデント・ジャーナル」と「ザ・ニューヨーク・パケット」に連続して掲載された。
(Wikipediaより)

1776年、アメリカが独立宣言を行った時も、アメリカは一つの国家として独立したわけではなく、13州の緩やかな連合体であった。
ただ、その後、中央集権的な連邦政府の樹立を目指す動きが出て、1787年、アメリカ合衆国憲法草案が作られた。
しかし、ニューヨーク州では反対意見が強かったので、それを何とか納得させるために出された論文の集まりがこの「ザ・フェデラリスト」になります。
この論文の影響がどれだけあったか疑問もあるようですが、何だかんだで、1789年3月4日、新政府が新憲法のもと始動し始めたとの事です。

ちょっと、2012年、大統領選挙結果はどうなるかわかりませんが、いずれにせよ、アメリカのルーツを勉強しておく事も必要かなと。

タグ:The Federalist

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啓蒙とは何か [本(古典)]


啓蒙とは何か 他四篇 (岩波文庫 青625-2)

啓蒙とは何か 他四篇 (岩波文庫 青625-2)

  • 作者: カント
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1974/06/17
  • メディア: 文庫



啓蒙を成就するに必要なのは、実に自由にほかならない。
自分の理性を公的に使用することは、いつでも自由でなければならない。
(但し、自分の理性を私的に使用することは、時として著しく制限されてよい)

--------------

なる程、言わんとしている事はわかる。
私心を取り去り、真に公の為に生きてこその自由であり、啓蒙である。
無私であるその言葉に人々は感動し、啓蒙される。
啓蒙とは、そういったものでなくてはならぬ。

よって、私心を増幅させ、あまりに自我を増幅させ、人々の嫉妬や妬みにより革命を起こそうとする左翼的思想は啓蒙とは言わない。
真なる自由とは、無秩序や放獣、堕落、努力の放棄、自分さえよければよいという心、とは違う。

私たちは、本当に注意せねばならない。
自分や人々を真なる啓蒙へ向かわせるものと、自分や人々を思考停止、精神的奴隷状態に陥らせるものとを。

はっきり言おう。
今の日本で、前者は、幸福の科学の仏法真理であり、後者は、左翼的マスコミ、左翼的教育、左翼的政治である。




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ロック (センチュリーブックス 人と思想 13) [本(古典)]


ロック (センチュリーブックス 人と思想 13)

ロック (センチュリーブックス 人と思想 13)

  • 作者: 田中 浩
  • 出版社/メーカー: 清水書院
  • 発売日: 2000
  • メディア: -



ジョン・ロック(John Locke)についてまとめられた本です。
ちょっと読み返してみました。
と言っても、その生涯と政治・経済思想のところしかちゃんと読んでいません。
おそらく、学者さんで、ロックの哲学・宗教について本当の意味で解説できる人はあまりいないのではないかと思いますし。
著者は、「ロックの生きていた時代は、まだまだ近代化されておらず、宗教の力が大きかったから無神論とかに寛容じゃなかったのだろう」とか述べていますが、必ずしもそうとは限らないでしょう。謙虚に、科学的探究を突き詰めていけば、必ず神の存在に行き着くことと思います。
ま、大体は、「寛容についての書簡」で書いたので、あまり書くことはありません。

しかし、ジョン・ロックは激動の時代に生きた人ですが、あまり革命とか争い事は好きではなかったのではないかと推測します。

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寛容についての書簡 [本(古典)]


世界の名著 27 ロック・ヒューム (27)

世界の名著 27 ロック・ヒューム (27)

  • 作者: ロック
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1968/01
  • メディア: -



John Locke が1688年の名誉革命後、亡命先、オランダから帰国して1689年にロンドンで出版されたものです。(英訳版)
その直前にはオランダでラテン語で出版されていました。(どちらも匿名で出版)
日本国憲法の中にも流れている、「信教の自由」の確立に貢献した書簡とも言えると思います。
実際、イギリスでは翌年?「寛容法」が発令されました。

イギリスでは、中世後期ころからローマ教皇と対立することが多くなりました。
そして、ヨーロッパに宗教改革が起こり、1500年代を通じて、カトリックではなく、プロテスタントを信奉する人々も多くなり始めました。
その様な中、エリザベス女王は、ローマから独立した形のイギリス国教会をスタートさせましたが、1600年代になり、プロテスタントである清教徒(ピューリタン)と国教会の対立が大きくなっていき、結局、1649年、ピューリタン革命が起こり、国王チャールズ1世は処刑されてしまいました。

その後、クロムウェルの治世、王政復古と続きますが、チャールズ2世の後を継いだジェームズ2世は、カトリックの復活を推進し、議会と対立します。
議会は、プロテスタント国オランダの統領であるオラニエ公ウィレム3世に嫁いでいたジェームズ2世の長女メアリー夫妻にイングランドへの上陸を要請しました。オランダ軍2万は、イギリスに上陸しロンドンに迫りましたが、イギリス軍はジェームズ2世にあいそをつかし戦いませんでした。
これが無血革命と言われる所以です。
その時、ロックも亡命先オランダから帰還したというわけです。
------------------

この書簡の中でロックが言わんとしていることは、簡単に言えば、「政教の分離」と「信教の自由」についてです。

以下、抜粋。(要するに、為政者【政治】は宗教に口を出さない方が良いという事)
 為政者の権限がこうした社会的なことがら以上には及ばず、政治的な権力や権利や支配がこれらのものの護持・増進のための配慮だけに限定され制約されていて、けっして魂の救済にまで手を伸ばしえない、また伸ばすべきでないということは、以下の考察によって十分に証明されると思われます。
 第一に、魂への配慮は、いかなる他人にもゆだねられないことで、為政者にも同じくゆだねられはしないからです。神はそれを為政者にゆだねませんでした。神は、だれかを自分の宗教に強制して引き入れるというような権威を、いかなる人にも与えはしなかったのです。
 第二に、魂への配慮は為政者の関知する問題ではありえません。なぜなら、為政者の権力はただ外的な力にのみ存するものだからです。しかし、真の救済的宗教は心の内的な確信のうちにあり、それなくしては何事も神に受け容れられることはできません。
 第三に、法の厳しさや刑罰の力が人々の心を変え確信を抱かせることができたにしても、それはそれらの人々の魂への救済にはまったく役だたないでありましょうから、魂の救済への配慮が為政者の仕事に属することはありえません。

ま、政治の力が強すぎて、宗教を圧迫しすぎていたのですね。但し、為政者といえども人間の心までは支配する事はできません。
また、寛容は為政者だけに求めるものではなく、教会、私人、聖職者にも義務であると主張しています。

最後にロックは、寛容に扱われるべきでない人々として「無神論者」、「神の存在を否定する人」をあげています。
これは、ちょいと前の トマス・モアも全く同様の事を言ってますね。
厳しい意見ですが、ぎりぎりのところで生きていた時代の人々の本音でしょう。
なぜなら、本当に神を信じている人は、本心から他の人々に善行を行う事に喜びを感じており、悪をなす事を戒めているからです。
やはり冷静に考えて、この世界の成り立ちを偶然の産物と見るか、神が意図してこの世界と人間を創ったか、どちらを信仰するかは、決定的な違いでしょう。何千年も昔から宗教が存在し、神への信仰が尊ばれていたにも関わらず、なおかつ神を信じないという人々の存在は、一種の無神論信仰とも言えるでしょう。

現代の日本にも、この「無神論信仰」が蔓延っています。
特にマスコミ中心に日本を覆っています。
数少ない全国新聞、全国系テレビ局の思想が日本の思想の様になってしまっています。
これも完全な洗脳です。

JohnLocke.JPG

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代議政治論(Considerations on Representative Government ) [本(古典)]


世界の名著〈49〉ベンサム,J.S.ミル (1979年) (中公バックス)



『代議政治論"Considerations on Representative Government"』は、J.S.ミル の1861年(55歳の時)に出版された本です。
翻訳された、特に昔の本に多いのだけど、意味がよくわからない部分も多い。
ま、しかし、大体の内容は理解できた。
(後半は要約のみになっちゃってるよ。訳すのがめんどうになってしまったのか・・・)
基本的に原本を英語で読むのがよいと思うのだが、残念ながら自分の能力がそこまでいっていない。
『On Liberty』も英語版持っているが読みきれていない!

以下、要約とか抜き出したもの。

・国民が、その統治形態を維持するために必要なことを進んで行うならば、統治形態は選択できる。
・統治形態の中で一番良いものは代議制民主主義である。
・但し、社会を構成している人々の資質においては、そうでない場合もある。
・ある国民は、自由な統治を好みながら、怠惰や不注意のために、または公共心が欠けているために、一定の統治形態を維持するのに必要な努力をすることができないかもしれない。
・犯罪者を制止するために、法律や公的権威に協力しようとしないような国民は、制限付の限定された自由以上のものには適しないと考えられなければならない。
・私的な市民がときたまのことであるにしても、公的な機能に参与することによって与えられる教訓の道徳的な役割は重要である。
・行政の職務を重視している。
・議会と行政の役割をきっちり分けることが良いとしている。
・国民の個人的な道徳的、知的、活動的な能力を十分に発揮させない恐れがある。
 (選挙権の拡大と司法、行政的な仕事への国民の参加で対応)
・民主制が多数者の専制に陥る可能性はある。

いろいろ述べていますが、確かに現時点で代議制民主主義以外の選択肢はほとんど残されていないと思います。
しかし当時もそうでしょうが、現代においても問題点は多い。
当然、改良していかなくてはなりません。悪い点があるなら修正していかなくてはならないのは当然のことですね。

自分として恐い部分は、最後の「多数者の専制」の部分です。
(これは、トクヴィルの『アメリカの民主政治』でも同じことを言っているわけですが)
特に現代の日本などは、宗教に無関心な人々が多いところが気になります。(マスコミの影響が相当あり)
人生を突き詰めて考えれば、当然、宗教的関心を持たざるを得ないと思うのですが、その部分を曖昧にして、この世的な娯楽だとか趣味に転化しているようにも見えます。
ま、あほな宗教に入るくらいだったら「触らぬ神に祟りなし!」という考えは賢明ではあります。
ただ、真理探究の道は人間として途絶えてしまってはならないでしょう。
自分もかつてはキリスト教の教会に毎週日曜日、何年にも渡って通っていましたが、聖書の内容とか教会の牧師の教えには満足できませんでした。「ある程度までは正しい。但し、あるところは間違っている」 そう感じました。
当然、その後も真理を求め続けました。
やっぱり、ある程度、自分の人生、真面目に考えなくっちゃイカンよ。

どうも日本のマスコミと、それに操られた大衆のマルクス主義的唯物論(物質中心主義。宗教は阿片だ! というような考えを含む) は、何とか打破していかないといけないと感じる。


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ホッブズ [本(古典)]


ホッブズ (Century Books―人と思想)

ホッブズ (Century Books―人と思想)

  • 作者: 田中 浩
  • 出版社/メーカー: 清水書院
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本



自分の政治研究で、ちょっと抜けていた人物が居ました。
トマス・ホッブズ(Thomas Hobbes)という人です。ジョン・ロックより少し前のイギリスに1588年に生まれています。スペインの無敵艦隊とイギリスが戦った年ですね。
しかし、世界史やった人でないとあまりよく知らないかもしれません。『リヴァイアサン』という有名な書物を書きました。
まあ、ざっと人物紹介本を一冊読んだだけなので、はっきり言ってあまりよくわかりません。

国家と民衆が契約によって成り立っているといった思想「社会契約論」のさきがけの主張をしました。教科書等には、ホッブズ、ロック、ルソー といった流れで書いてあると思います。
まあ、いずれにせよ、近代国家の思想的基盤を築いた人であることは事実です。
ただ、絶対王政を擁護したのか、民主制を養護したのか微妙なとこらしいです。
リヴァイアサンという強力な怪獣が権力を持ち、それによって社会の安定を得る。たぶん、そういった考えだと思います。いずれにせよ勉強不足です。

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紅葉が始まりましたねえ。
<2008年10月18日、土曜日夕方の久喜市役所前です>
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