ここ3~4年、日高義樹氏の本は、出るたびに読んでいますが、最近出版された『ブッシュのあとの世界』を読んで感じた事を、ちょっと書いていきます。
まず、読んでいてつくづく感じる事は、国の繁栄にとって大事なものは、経済のみではないという事です。
あたり前と言えば、あたり前の事ですが、意外に忘れがちなことでしょう。
もちろん、経済的に繁栄するという事はよいことですが、今の世界情勢を考えると、精神的支柱と軍事的支柱なしには、長期的繁栄は難しいのではないかと思います。
日本の場合、「経済至上主義」だけがちょっといきすぎているかもしれません。
第二次世界大戦が終わってから半世紀以上経ちますが、ずっと軍事・防衛はアメリカに依存し続けてきました。ぼちぼち日本も「自分の国は自分で守る」という、あたり前のことと、正しいことを正当に主張する外交を実現するべき時に来ているのではないかと思います。
現在、国内では、いじめ等の問題が噴出していますが、もとをたどれば、国としての正義感とか、善悪のうち善を取る感覚のようなものが欠如しているのではないでしょうか。