天変地異、地殻変動、そして他国からの侵略危機――
SFで描かれた未来が現実に!?
迫りくる現実の危機を乗りこえる方法はあるのか?
幸福な未来ビジョンを、いまの日本は描けているか。
小説『日本沈没』『復活の日』『首都消失』の人気作家が天上界から贈る、驚愕の近未来予測!
▽小松左京が考える“改憲しなくてもできる国防策”
▽日本には、災害や戦争の時の避難先が存在しない
▽科学は世界の運命をどこまで変えることができるか
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子供の頃、母親に連れて行かれ、『復活の日』の映画を見に行った記憶がある。
なぜ、連れて行かれたのかというと、あとから知ったのだが、自分の母親はクリスチャンであったというか、今でもあるので、「復活」という言葉だけで、何だかキリスト教の映画と思ったらしい。
ま、確かに、復活という言葉だけで、すぐにイエスの復活を連想してしまう人も、世の中にはいるということです。
それはともかく、「日本沈没」という言葉は、少々物騒ですな。
うーむ、日本沈没となれば、原発稼働がどうのこうのだとか、安保法案がどうのこうのといった問題ではないですな。
ま、この本の内容というか、霊となっている小松左京さんが、すぐに日本が沈没するとか言っているわけではないが、しかし、現状の日本の状況を見ると、楽観的にのみ未来を考えるのも難しいだろう。
うーん、何と言うか、日本人の危機感のなさが、けっこう一大事かな。
安保法案に対して、「戦争法案」だとか、「徴兵制が復活」するだとか、まあずいぶん、若者やママさん達も、平和憲法みたいなものに洗脳されてしまっていますが、中国の軍事拡張や、北朝鮮の核ミサイル配備について、どれだけ知って、騒いでいるのかだよね。
まー、あまりに能天気で、この世界観の欠如は、何なのだろうか?
と考えてしまいます。
原発反対にしても、中国が南シナ海に軍事拠点を築いている状態で、日本の石油タンカーを止められたら日本はエネルギーが枯渇してしまうのだよね。
どうして、もう一歩進めた発想というか、総合的な視野を持てないのか?
うーむ、ま、もうここまで来てしまうと、一発逆転のアイデアだとか、逆転のためのメイクドラマを創り出すしかないのかもしれない。