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小泉政権 [本(日本の政治)]

パトスとかロゴスとか聞きなれない言葉であるが、要するに小泉政権は、民意を味方に政策を進めた政権であった。郵政民営化を公約とし、それを実現するために解散、総選挙を実施して大勝した。民意の前には郵政族議員、特定郵便局生き残り、と言った利害も太刀打ちできない。
やはり、政治において政策を実現するための最大の味方は民意だろう。なぜなら、その政治家を選んでいるのは民意であるから。そういう意味では、政治家は、その政策の意味や理由、結果、リスク、そういったものを国民に対して明確に説明する必要がある。そして、国民の側も、その政策に対して真剣に考える必要がある。民主主義とはそういうものであるから。政治が悪いというなら、それはある意味で国民の責任でもある。政治家に立候補するのも、政治家を選択するのも国民であるのであるから。
我々国民は、一つ一つの政策に対しては、是非を問う機会はあまり無いが、郵政民営化という政策に対しては選挙という手段で回答を出す事はできた。非常にシンプルであった。
しかし、民意や大衆の意見と言ったものは間違う事もある。多数決の意見が必ず正しいとは限らない。しかし、最終的には社会は正しいものは認めてくれる、という信念が政治を志す者には必要となる。


小泉政権―「パトスの首相」は何を変えたのか (中公新書 1892)

小泉政権―「パトスの首相」は何を変えたのか (中公新書 1892)

  • 作者: 内山 融
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 新書



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