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未来への国家戦略―この国に自由と繁栄を [仏法真理(政治系統)]


未来への国家戦略―この国に自由と繁栄を

未来への国家戦略―この国に自由と繁栄を

  • 作者: 大川 隆法
  • 出版社/メーカー: 幸福の科学出版
  • 発売日: 2010/08
  • メディア: 単行本



第1章 「国難パート2」に備えよ (6/3 東京都、白金精舎)
第2章 富国創造に向けて    (6/5 総本山 正心館)
第3章 景気回復の指針     (6/20 仙台支部精舎)
第4章 国家社会主義への警告 (6/22 東京正心館)
第5章 未来への国家戦略(7/4 横浜アリーナ)

管政権が発足して1ヶ月あまりの間に話された内容を本にしたものです。
政治は政治家に任せておけばよい、という時代であれば宗教家がもう少し宗教家としての仕事をできると思うのですが、はっきり言って今の政治家には任せきれないということです。
政治がもっとしっかりしていれば「政教分離」しても問題はあまりないと思うのですが、ちょっと政治が駄目すぎるから、大川総裁としては言わざるを得ない状況にあるのです。
この本も、政治に関心のある一般の国民はもとより、政治家、官僚、マスコミ、大学教授などに読んでいただきたいですね。一番効果的なのは、民主党政権の中枢部の人達が読むべきでしょうが・・・。

まず、第1章では、早々に、この管政権の問題点をあげています。
「国家社会主義とは何か」とか、「菅直人の原点を探る」でもいろいろ明らかにされていますが、この政権をやりたいようにやらせたら、国家社会主義的な国になってしまうということですね。ま、簡単に言えば、北朝鮮や中国の属国になる以前に自分たちでそのようにしてしまうという事ですね。
恐ろしい事に、民主党自身やマスコミも、なかなかそのことに気がついていない。
だから、立て続けに管政権に批判的な本を出しているという事です。
あと、道州制、地域主権を賛美する人々にも忠告しています。
松下政経塾生に多い様ですが、国に危機管理が必要な時に、権力の分散化はマイナスに働くという事ですね。

第2章は、自分もその場で聴いた御法話になります。
二宮尊徳、渋沢栄一、上杉鷹山の霊言を書籍化した『富国創造論』を講義したものです。
当時、管氏は、「増税しても経済成長できる」と述べていましたが、考え方の甘さを一蹴してましたね。そもそも雇用を生まないところばかりに税金を回しすぎても国の永続的な発展など無い、と。

まあ、個人的に思うのですが、民主党政権とは、野党時代のハッタリだけで政治をやっていた政権の様な気がしますね。野党時代、とことん与党の自民党を批判していましたが、いざ自分たちが与党になると、全然うまくいかないので結局は、かつて自分たちが批判していた様な事をやらざるを得なくなっている。
本当に、総裁も語られていますが、カルマの刈り取り状態ですね。
ま、今回初めて民主党で国会議員になった人々は、どうしようもありませんが。

いずれにせよ民主党政権は、まだ今後も国家の運営をやるならば、内部の左翼的な意識改革をするか、左翼陣営を切り離すかしないと駄目だろうな。また、何回当選したから偉い、というような考えもやめた方がいいな。何回当選しても国家を危険な方向へ導く政治家は駄目だと思う。野党だから通用しても与党では通用しない政治家も数多くいる。

→民主党政権が、いちばん分かっていないのは、「経済の原理に、倫理が要る」ということです。これは、二宮尊徳的に言えば、「勤勉の精神」です。「やはり、一国の指導者は、国民に勤勉の意欲を起こさせる方向へと導いていかなければいけない」ということです。勤勉の精神を育むと同時に、「国家は、どういう方向に向かおうとしているのか」という方向性を指し示す指導者が必要なのです。

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いずれにせよ、政治家の皆さんもこの夏、「どうしたらこの国を良い方向へ導けるのか」について、セミの鳴き声が聞こえるうちによく考えてもらいたいものです。

その2へ続く。


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