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宗教VS.国家 [本]


宗教VS.国家 (講談社現代新書)

宗教VS.国家 (講談社現代新書)

  • 作者: 工藤 庸子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/01/19
  • メディア: 新書



副題は 「フランス<政教分離>と市民社会の誕生」です。

珍しく途中で挫折です。
フランス革命から20世紀初頭のフランスの国家と宗教の関係を述べています。
半分は読みました。

結局、フランスという国は、カトリックの国でありながら、フランス革命によって、その基盤とも言えるカトリック教会に対しても反旗を翻すことをしてしまった。確かに、王政とカトリックの教会制度が密接に結びついており、王政の打倒=カトリック教会制度の地盤沈下、という図式になってしまった。
しかし、精神の拠り所であるカトリック教会制度無きあと、そこに発生したのは混沌、混乱、虐殺の世界であったと思う。
その後、ナポレオンがカトリックを復活させはしたが、社会の混乱は収まりはしなかった。
カトリックがだめならプロテスタントがあるさ、という形で、宗教が本当の意味で社会の間に浸透していけば、もしかしたらもうちょっと風通しの良い、感じになっていたかもしれないが・・・。

近代と呼ばれる時代、17世紀はイギリスに革命が起き、18世紀はフランスとアメリカの独立革命、19世紀には日本の明治維新が起こった。
こうして見ると、一番、社会の混乱が少なかったのは日本の明治維新かな、と思う。
けっこう、そういうところ、日本の愛嬌があるというか、サバサバしてるというか、何か良いところですよね。

途中で挫折した本なので、なかなか深く入れなかった・・・。

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