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政治とケータイ ソフトバンク社長室長日記 (朝日新書 131) [本(経営)]


政治とケータイ ソフトバンク社長室長日記 (朝日新書 131)

政治とケータイ ソフトバンク社長室長日記 (朝日新書 131)

  • 作者: 嶋 聡
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2008/09/12
  • メディア: 新書



日本では、国会議員→民間企業 という経歴が、非常に少ないですね。
海外での頻度はわからないですが、日本よりは融通がきくであろうことは想像できます。

著者の嶋 聡さんは日本で数少ない、上記の経歴の持ち主です。
民主党の衆議院議員を9年務め、その後、孫正義さんの下でソフトバンクの社長室長をやっています。
議員の前は、松下政経塾にいたそうです。
(幸之助さんともけっこうコミニケーションとっていたみたい。今となっちゃすごいですね)

しかし、政治家のつらいとこですよね。
選挙に落ちればただの人。
なかなか受け入れ先がないことは想像に難くないです。
おそらく、日本の経営者では「もと国会議員」なんてステータスの人は超使いづらいでしょう。

日本の政治家(特に衆議院議員)の大きな問題は、自分のお金がかかりすぎることと、選挙が多すぎること、落選したら就職先がないことでないですかね。
(その点、参議院は任期6年。当選したら楽ですねー)
「人を生かす」という考えからすると、けっこうもったいない話です。
もうちっと日本も、落選したが志はある政治家の仕事先が必要ですね。
アメリカでは、民間企業、シンクタンク、ロビイスト、などあるでしょうが・・・。
また、アメリカは、民間⇔政府 など大統領選挙の度に何千人と異動すると言います。
両方経験している人が多い国は、けっこう民間も政治も強くなりますわな。

やはり、志ある人は、一企業の盛衰だけで一生を過ごすだけでなく、国家のため、広く国民のため、世界のため、に仕事をしたいと思うのは当然でしょう。

著者の嶋さんも、ソフトバンクという、日本社会に影響を与え得る大企業だから、やりがいを持って仕事をしているのでしょう。孫氏の度量の大きさもありますし。
けっこう元政治家で、特にITに力を入れていた人だけあって、実際に規制を取っ払う力は持ってますね。本当は、民間で政治に口出して政策に影響与えられる人がもっと沢山いれば、規制緩和はかなり早まりそうですな。

民間と政治の垣根を下げる。
今後の日本のために大事なことですな。


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