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アメリカにはもう頼れない 日本の外交戦略の失敗をどう正すか [日高義樹さんの本]


アメリカにはもう頼れない 日本の外交戦略の失敗をどう正すか

アメリカにはもう頼れない 日本の外交戦略の失敗をどう正すか

  • 作者: 日高義樹
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/10/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



第1章 日本の外交戦略をどう立て直すか
第2章 アメリカの新しいアジア極東戦略が日本を襲う
第3章 中間選挙のあとアメリカは孤立主義になる
第4章 日本離れのアメリカ世界戦略が始まる
第5章 アメリカ陸軍の将軍たちは日本を知らない
第6章 日本とアメリカはさらに疎遠になる

しかし、民主党政権になって本当に日本の外交政策はボロボロ状態に近い。
インド洋の給油を停止して日米同盟がぐらつき始め、普天間基地で、それに拍車がかかった。
インド洋に給油に代わり、アフガニスタンで支援をする事になっていたと思うのだが何かやっているのだろうか?
報道がないのでよくわからないのだが、例えやっていたとしても全く評価はされてないだろうね。

日高さんのワシントン情報によれば、とにかく日本の民主党政権は最悪の評価のようだ。
ま、オバマ政権がそもそも中国寄りで、日本にほとんど関心が無い事もあるのだが、鳩山に始まった日本の民主党政権の言論の軽さが、本当に馬鹿にされている元凶になっている。

鳩山が当初、「対等な日米のあり方を考える」とか言った時、アメリカは「とうとう日本も核武装をする気になったのか」と大騒ぎになったらしい。
ただ、よくよく調査すると、鳩山にはそんな気が全く無く、なんとなく言った発言だったという事が公になると、もう相当馬鹿にしたらしい。

岡田の核持込を暴く活動についても「日本はアメリカの核の傘の元で防衛されているのではないのか?」と、かなりアメリカ側の怒りをかった。

菅は、そもそも最近は相手にされていないようだ。

日米関係は戦後最悪の状況との事なのだ。

そして、ここにきて中国が俄然強気に出てきた。
日高さんは、ちょっと中国についての分析が甘いので、この部分は割り引いて読む必要はあるのだが、いずれにせよ日本とアメリカを試す様な動きに出ているのは間違いないのです。

今、アメリカは景気がよくは無い。
また、オバマの社会福祉政策で大きな政府化が進み、財政赤字です。
できれば軍事予算を削減したくてしょうがない、といった状況なのです。
マイノリティーの人数が多くなり、アメリカもかつての世界の警察の役割を果たすのが、かなり辛くなっているようです。

中間選挙では共和党が復活してきたが、いずれにせよ景気が悪いし、アフガニスタンの戦争が長引いて、徐々に国力が低下している事は間違いない事実なのです。

仲井真弘多氏とかが再選されたら、本当に普天間問題はこじれる。
県外とか言っているが、そうそう新たな基地を本土に造る事は、そう簡単な事ではないし、ヘリ部隊を本土に置いて、海兵隊の隊員をグアムに置いて、それで有事に迅速な活動ができるかと言ったら、かなり困難でしょう。
結局は辺野古となるのでしょうが、中国がバックに存在する基地反対派の活動が更に過激になる事はわかりきった事です。
仲井真氏では駄目です。
正直に辺野古と言っている金城氏でないと駄目です。

アメリカは現在、グアムの基地をかなり強力にしているので、最悪、グアムに引き上げれば日本に基地が無くなっても、アメリカとして困る事はあまり無いのです。
経済面で米中はかなりつながりは強くなっていますし、多少は中国を大目に見るところもでてきましょう。
第七艦隊を含め、日本から米軍がすべて撤退し、日米同盟が無くなってしまったら、日本としては最大の危機に陥ります。

北朝鮮と中国の核の脅威に怯えながら生きる事になる。
早急に核武装でもしない限り、最後は属国になるのは避けられないだろう。

中国に対して、「そのうち民主化するから大丈夫だ」という意見もあるだろうが、中国はかつてのソ連以上に独裁性と、軍事力による暴動鎮圧に力を入れているので民主化勢力はことごとく弾圧されつくしてしまうかもしれない。軍拡、反日工作で国民への洗脳もかなりできている。
経済も、ソ連よりずっと進んでいる。
ソ連のペレストロイカの様にはなかなかいかないだろう。
この点を甘く見ていると、こちらが滅ぼされます。
いちおう中国は、兵法の国ですから。

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