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中国の海洋制圧と核開発 [★軍事]

中国の海洋制圧と核開発のおさらいです。
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尖閣諸島の問題に至る道は、ここ最近に始まったものではなく、何十年にも渡る中国の政策の一環でしかない。
第二次大戦後、中国は貧しい時代が続いたが、その裏では資源獲得へ向けた動きと、核大国へ向けた動きがあった。
1989年の天安門事件で民主化運動を武力で抑えつけ、その後は経済の発展と共に、通常兵器の充足も急ピッチで進んでいる。
基本的に中国共産党の政策は、懐柔策と武力行使の2本立てだ。
特に武力行使は、情け容赦が全く無く、最終的には人権などありません。
国民も国家に奉仕するために存在するのが常識化している国であり、基本路線は北朝鮮とあまり変わらない。
表は国連の安全保障委員会の常任理事国だが、裏では北朝鮮やミャンマーの軍事政権、イラン、パキスタンなどを支援している。

・海洋国家を目指す動き
西沙諸島
1974年、西沙諸島で、ベトナム軍を排除して実効支配しているが、その際、南ベトナムの護衛艦1隻が撃沈されている。
小さな島々で、一般の人が居住することはできないらしいが、広大な排他的経済水域(EEZ)内の海洋資源が重視されている。
どうもこれは、72年のニクソン訪中がきっかけらしい。
ベトナム戦争をやめたいニクソンが中国を訪れ、その後、ベトナムから撤退した。
(Libertyによる)

南沙諸島
1992年11月スービック海軍基地とクラーク空軍基地を返還し全ての米軍がフィリピンから撤退。
1995年、人民解放軍の活動が活発化し、ミスチーフ礁等フィリピン主張の島を占領して建造物を構築した。

尖閣諸島
1992年2月、中共が尖閣諸島を自国領とした領海法を公布。

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・核大国を目指す動き
1964年、初めての核実験。
1967年、初の水爆実験。
1978年、初のICBM「東風5号」の発射実験。
1985年、道路移動型IRBM「東風21号」の発射実験に成功。
1996年、45回目の核実験。(以後凍結)
2000年、「東風31号」の実験。
2005年、新型のSLBM「巨浪2」の発射実験。

この核武装さえなかったら中共の傲慢さは、抑える事が十分可能だったと思うのだが、ここまで核兵器を持ってしまうと、通常兵器のみの日本では、単独で対抗する事が出来なくなってしまっている。


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