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フィンランド豊かさのメソッド [★世界各国事情]


フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453)) (集英社新書)

フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453)) (集英社新書)

  • 作者: 堀内 都喜子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/07/17
  • メディア: 新書



もともと、フィンランドについての知識は、ほとんど持ち合わせていませんでした。
首都はヘルシンキ。(かなり忘れていたかも)
西にスウェーデン、東にロシア。(今ひとつ地形が思い出せないが・・・)
ノキア、Linux。(Linux は昔そうとう遊ばせてもらった)
ムーミン。(今、英語本を少しずつ読んでいる)
しかし、全体的にノルウェーとどっちだったか迷う事も多い。
(うーん、日本と韓国を一緒にするようなものだ。フィンランドに対して失礼なこっちゃ)

ただし、WWⅡの時、東南アジアではゼロ戦に、こてんぱにやられた空飛ぶビア樽、バッファロー(buffalo)戦闘機がフィンランド空軍ではソビエト軍機相手に大活躍した事は、自分の中では有名です。マニアックな話ですが。。。。

ちなみに、
人口とGDPが日本の北海道とほぼ同じで、人口500万くらいだそうです。
Linuxの作者リーナス・トーバルズの「それがぼくには楽しかったから」は、昔、結婚する前、カミサンが小学館のアルバイトやっていたので買ってきてもらいました。

ま、フィンランドについて、ほとんど知らない状態でしたが、この本を読んで、けっこういろいろわかりました。
面白いです。

国家のあり方としては基本的に、イギリスと同じ様に福祉国家と思われますが、その点はいまいちよくわかりません。しかし、教育はほとんど無料のようです。失業保険も充実しているようで、転職もあたり前とか。
15年くらい前は、高い失業率に苦しみましたが、現在はIT系に力を入れた経済は、かなり良いようです。たぶん、むこうのシステム・エンジニアは理科系のバリバリ?
ただ、今回の、サブプライムの影響はわかりません。

読んでいて、「へーそうなんだ」と思う事も多かったように思います。
実は、日本と距離的に近いのは意外でした。ヨーロッパの中では一番近く、10時間くらいで行ってしまいます。地球は丸いですからね。
あと、国民性がけっこう日本人と似たところも、なきにしもあらずです。
おとなしいところ、勤勉なところ、とか。
また、フィンランド語というのは、日本語と同じ様に、かなり難しいらしく、ちょっとやそっとではマスターできないそうです。但し、フィンランド人は、かなり英語がしゃべれるし、教室の中に留学生がいれば英語で授業してくれたりもするそうです。

全然違うところもあります。
仕事で残業はしない。
個人主義。
無駄なことはしない、得にならないことはしない(功利主義すぎるかも)

国土は、森と湖に囲まれていて、自然と共生してますね。
ただ、やはり北欧で、季節によって日の長さが極端に違います。
夏は、夜の11時に子供がサッカーをやっていたり、冬場は朝の10時に明るくなり始め、午後の2時には暗くなり始めるそうです。
恐ろしい気候です。ムーミンが長期冬眠するのもよくわかります。

この国は、教育の評価が高いですが、特に、ねじり鉢巻をして猛烈に勉強するというのではなく、時間をかけてゆったりやっているそうです。また、教師のレベル、質がそうとう高いようで、教師になるのも難しい、それがかなり全体の教育水準を上げているのではないか、と著者は言っています。

この本を読んで、かなり フィンランドに興味を持ちました。
日本の参考になることもあるのではないかと思います。

ちなみに、小泉さんが総理としての最後の外遊先はフィンランドでしたね。

http://www.moimoifinland.com/index.php
http://ameblo.jp/konohapan/
http://www.fi.emb-japan.go.jp/jp/index-j.htm
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/news/finland.html


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