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日本の情報機関―知られざる対外インテリジェンスの全貌 [本(軍事)]


日本の情報機関―知られざる対外インテリジェンスの全貌 (講談社プラスアルファ新書)

日本の情報機関―知られざる対外インテリジェンスの全貌 (講談社プラスアルファ新書)

  • 作者: 黒井 文太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/09/21
  • メディア: 新書



第1章防衛省・自衛隊のインテリジェンス
第2章北朝鮮弾道ミサイル発射実験で迷走した「情報」
第3章内閣衛星情報センターと情報収集衛星の実力
第4章工作船事件の全「情報ルート」を検証する!
第5章外務省「国際情報統括官組織」の能力とは
第6章知られざる「外事警察」の実像
第7章激震の公安調査庁
第8章合同情報会議と内閣情報調査室
第9章その他の情報機関
終章日本のインテリジェンス能力

ステルス戦闘機や新型護衛艦、迎撃ミサイル、新型戦車なども重要な防衛力ではある。
ただ、現代の戦争は、そこに至るまで、相当な裏工作があり、特に中国はそれを随分やっている。
『NHK捏造事件と無制限戦争の時代』でも書きましたが、実際に武器を使った戦争以前の活動でも相当な打撃を受けます。

当然、日本の知識人、マスコミ、政治関係の分野には中国の裏工作が働いていると考えるのは不自然ではない。沖縄にも相当、中国の力は働いていて、何とか米軍を出て行かせる様に工作している。
大体において、この後に及んで、まだ沖縄から米軍は撤退しろなどというのはどう考えてもおかしい。
そして、ワシントンでのチャイナロビーの活動なども日本としては気をつけなければいけない部分であると思う。
プロパガンダ攻撃と言えましょうか。

また、民間人を装った破壊工作やスパイ活動もあるでしょう。
今回の漁船なども中国当局により動いているのでしょう。

この本を読んでいると、確かに日本にも諜報機関の様なものはそこそこあるのだけれども、どうも今ひとつといった感じは否めない。

まあ、結局どうすればよいかだけど、日本のそれも、もうちょっと強化しないと駄目だな、という事だな。
それも時間が無いので早急にだな。
最終的には、アメリカからの情報が途絶えたとしても自力で対抗できるくらいにならないとイカンと思う。

まとめると、
・偵察衛星の強化
 静止衛星を持ち、ミサイル発射情報を独自に得る。(北朝鮮、中国のミサイルの発射情報の監視)
 距離が近いので米軍からの情報を待つには時間がかかる。かつ戦略的に独自に必要。
・ワシントンなどでのチャイナロビーの活動を調査し、場合によってはこちらもロビー活動を行う。
・沖縄の基地反対運動や、極端な左翼的法案を通そうとする裏で、何か工作が働いていないかどうかの調査活動。
・極端な反日情報を流すマスコミの調査。
・戦略的なスパイ活動。
・ネットなどによる逆プロパガンダ工作。
などなど・・・。
まあ、自由主義国家の枠を逸脱しない様に注意は必要だが、本当にこの国を護るためには気がつかないところで、いつのまにか毒がまわってしまっていた、などという事は避けねばならないと思う。
情報戦など無防備にしすぎていると、敵はこちらをすべて知っているが、こちらは敵を半分くらいしか知らない、という事になってしまいます。

やはりねえ、極東ではまだ東西冷戦は続いているのだ。
北朝鮮と中国当局は、本気で日本、韓国、台湾を取るつもりですから、生半可な態度でいたらまじで占領されますよ。
本当に日本政府も経済界も甘すぎだよ。
中国が日本を属国化しようとしている情報くらい、ちょっと本気になって調べればわかる事です。
一党独裁制国家なんですよ。
楽観的すぎと言うか、平和ボケというか、こちらが仕掛けなければ戦争は絶対起こらないという宗教を信じている様なものです。

個人的な意見ですが、子供手当はしばし廃止して、その分、防衛関係費に回した方が良いでしょう。
今という時代は、それだけ日本にとって危機の時代だという事です。
アメリカも経済的にかなり厳しい状況なのです。
日米同盟が機能しているうちにやらねばなりません。


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