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歴史街道 2011年 03月号【百年先を見据えた国家指導者 児玉源太郎】 [雑誌]


歴史街道 2011年 03月号 [雑誌]

歴史街道 2011年 03月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2011/02/05
  • メディア: 雑誌



【総力特集】
百年先を見据えた国家指導者
児玉源太郎 明治日本の危機を救ったもの
[総論]合理主義に徹し、国家のために火中の栗を拾った真の指導者 
「児玉がいれば心配無用」貧困と不遇の中で磨かれた果断の将才 
将兵を悉く消毒せよ! 欧米が驚愕した徹底検疫と盟友との出会い 
同じアジア人として…近代化に臨んだ最強コンビ、台湾に奇跡をもたらす 
人生年表・軍人から国家指導者へ! 55年の軌跡
身命を惜しまず! 参謀次長の重責を引き受け、日露開戦に備える
「つけた火は消せ!」激闘の果てに総参謀長が示した幕引きの軍略 
「南満州鉄道は生命線」新天地に描いた構想の先に見ていたもの 

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児玉源太郎さんについてけっこう詳しく書かれています。
いやー、この人はすごいな。
はっきり言って、自分はほとんど知らなかったんだけど、日本の歴史の中で評価が低すぎではないかね。
この人がいなかったら日本の歴史は変わっていたと思うし、記事にも書いてある様に、あと10年生きていたら、それもまた日本の歴史は変わっていた可能性は高いと思いますね。
55歳で亡くなるのは、ちと早すぎた。

日本の台湾統治にも、ものすごく貢献した。
もちろん後藤新平の活躍も大したものだが、児玉の人を活用する術が非常にうまい。
力によって統治するのではなく、徳によって統治していた。
台湾では今でも日本統治時代を懐かしむのも、根本的には児玉の人徳によるものだと思う。
日本が去った後の台湾は、情け容赦ない中国国民党の殺戮とかあったのだよね。
何という統治の仕方の違い・・・。

ただ、優しいだけでなく、動く時は怒涛の如く動く。
ロシアの脅威が日本を覆い、今、戦わなければ日本が危ない、という時には悠然と戦いを挑んでいく。
躊躇していたらロシアは、どんどん戦争の準備が整ってしまう状況で、周りの反対を押し切って開戦するという決断力も大したものです。

更に、この人の偉いところは、自分の地位に対して汲々としていないところだな。
降格とも言える参謀次長に自ら進んでなるとは。
今のサラリーマンでもできる人はどれだけいるでしょうかね。

理想的な政治家であり軍人だ。
今の日本にも、本当にこういった人物が多く出る事が日本の救いになる。
自らの地位や名誉に固執せず、己が正義と思われる道を歩む。
もうこれこそ男の生きる道だ。

児玉源太郎さんは、日本人も尊敬すべき人物であるが、もっと、西洋諸国、中東、北朝鮮、中国にも紹介されたら良いのではないかな。
こういった徳ある統治というものがあるのだ、という事を世界の国々は知るべきだ。

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The most important thing for a manager, or the president, is to create new values using people.

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