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仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実 [★本(経済)]


仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実 (講談社現代新書)

仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実 (講談社現代新書)

  • 作者: 小林雅一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/04/15
  • メディア: Kindle版



第1章 誰のための技術革新なのか?-AIに翻弄される世界の労働者たち
第2章 自動運転車はなぜ人に憎まれるのか?-ギグ・エコノミーの先にあるもの
第3章 AIロボットの夢と現実ー我々(人間の労働者)と競う実力はあるのか?
第4章 医療に応用されるAI-人から学ぶ人工知能は人(師)を超えられるのか?
第5章 私たちの生産性や創造性はどう引き出されるのかーグーグルとアマゾンの働き方改革

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AIの原理である「機械学習」に「教師あり学習」と「教師なし学習」というものがある。
そして、主流は、「教師あり学習」だ。
結局のところ、この「教師あり学習」は、膨大なデータをコンピュータにインプットしなければならない。
特に最近のAI技術は、画像認識処理の進歩によるところが大きい。
例えば、人間が書いた文字をコンピュータで読み取る場合、「あ」だったら、いろいろな書き方の「あ」を、コンピュータに読み込ませる。
もちろん、手書きの「あ」は、書く人それぞれで、一筆書きに近い形で書く人もいれば、女子学生が書くような、まるまっこい書き方で書かれる場合もある。
ただ、完全な画像データベースとしていろいろな「あ」を認識させるのではなく、「だいたいそんな感じ」といったレベルでコンピュータの方は認識する。

要するに、現代のAIは、その前提として、膨大なデータと、コンピュータへの記憶といった作業が必要になるのだ。
ま、こんなレベルです。
江戸時代の、お茶運び「からくり人形」が、幾分進化した程度とも言えるかもしれません。

確かに、今後、AIのレベルは上がっていくでしょう。
しかし、AIは道具である事には変わりは無い。
基本は、人間の補助者として存在すべきであって、AIによる判断を全面信頼していいわけではないだろう。
故に、AIを使う事によって、人間が馬鹿になるのでは間違ったAIの使い方と言えるのではなかろうか?

また、単に、「人間の仕事を奪う」という発想ではよろしくないようにも思う。

タグ:仕事の未来

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