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宗教と日本人-葬式仏教からスピリチュアル文化まで [本]


宗教と日本人-葬式仏教からスピリチュアル文化まで (中公新書 2639)

宗教と日本人-葬式仏教からスピリチュアル文化まで (中公新書 2639)

  • 作者: 岡本 亮輔
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2021/04/19
  • メディア: 新書



序章 世俗社会の宗教
第1章 宗教の分解ー信仰・実践・所属から読み解く
第2章 仏教の現代的役割ー葬式仏教に何が求められているのか
第3章 神社と郷土愛ーパワースポットから地域コミュニティまで
第4章 スピリチュアル文化の隆盛ー拡散する宗教情報
第5章 世俗社会で作られる宗教ーエリアーデを超えて
終章 信仰なき社会のゆくえ

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最初に書かなければいけないのは、この本を薦めているから載せているわけではありません。
現代日本の唯物論、無神論を打破するため、研究の意味で載せているし、読んでもいます。

しかしまあどうなんでしょう。
この著者の岡本さんの立場は、今の日本人の平均的考えととらえてよいのでしょうか?
少なくとの信仰というものは持っていない人のようです。
信仰を持っていないという事を現代日本の平均的な姿ととらえているようですが、うーん、どうだろうかな?
そう言い切れるのかねえ?

この人の考え方は、中国共産党政府と宗教に関しては、かなり親和性はありますね。
宗教は、あっても無くても大して違いがないくらいの感覚かね。
恐ろしいと言えば非常に恐ろしい事です。
死んだら本当に「無」になると思っているのだろうか?

ま、今の日本は、表面的には、義務教育で宗教教育はできませんし、マスコミも、観光スポット、パワースポット程度で寺院や神社を取り上げる事はありましょうが、それ以上の事は、全く知識を持っていませんからね。
霊の事や、あの世の事、天国地獄などについて特に現代日本人は全く誰からも教わっていませんから表面的には唯物論、無神論のようになる事は不思議ではないです。

著者の岡本さんも、
正直言って、宗教的な事の勉強が不足しているのでしょうね。
ただ、勉強しても立花隆さんの様に、さっぱり理解がとどかない人もいるので、難しい問題ではありますがね。

まあ本当に本当に、死んだら何もかも無くなると思っているのであるならば、正しい生き方とか悪い生き方とか、善なる思いと行いとか、悪い思いと行いとか、別にどうでもよくなるような気がしますが、そこのとこはどう考えているのだろうか?

今のところ現代科学では「あの世」とか「霊」について誰もがわかる形で証明する事はできませんが、
それは現代の科学では証明できないだけの話で、実際は「あの世」も「霊」も100%存在するし、自分自身も霊的な存在なわけです。
この著者のような人が死んだら、今のところ想定されるのは、
「自分はまだ生きている」
と思うのは、ほぼ間違いないでしょう。


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