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第五の権力 アメリカのシンクタンク [本(アメリカ)]


第五の権力 アメリカのシンクタンク (文春新書)

第五の権力 アメリカのシンクタンク (文春新書)

  • 作者: 横江 公美
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/08/21
  • メディア: 新書



あまりアメリカの政治を知らないので シンクタンクと言えば、Hudson Institute (ハドソン研究所)と思っていましたが、この本では全くと言っていいほど取り上げられていなかった。
ヘリテージ財団、エンタープライズ公共政策研究所(AEI)、ブルッキングス研究所、ケイトー研究所、外交問題評議会、CSIS と言った6つのシンクタンクの事を説明しています。
まあ、アメリカの政治そのものについてはあまり書かれていないので、どのくらいの影響力があるのかもう少し研究する必要がありますが、政策立案に対してけっこう重要な位置にいるようです。
日本にもシンクタンクはありますが、NRIとか大和総研とか半分はシステム会社で、政策に影響を与えるというところまでは行っていません。政策の研究というと行政か大学とかになってしまうでしょうか。
経済大国日本ではありますが、寄付金による運営って、この国にはあまりないですよね。ただ、やはり必要だと思いますよ、日本でも。戦略的発想は、やはり、ちょっと気合を入れて考えたり調査したりしないとなかなか難しいよね。選挙に追われていたり、資金集めに奔走したり、選挙区の人々の考えを中心に考えていたりしたら、なかなか国家戦略考える余裕でないですよ。~委員会とか勉強会くらいだとじっくり考えられないでしょう。
この国には、力を入れて考え解決していかなくてはならない問題が山程あります。政治家、国家公務員、大学教授、一部のマスコミ、等、それだけでは無理があるでしょう。
利害にとらわれないシンクタンク的機関が多数必要です。
日本人も、経済ばかりでなく政治にも力を入れないとイカンでしょう。経済も政治の影響をものすごく受けるのだから。
本当に、防衛問題なども、経済と同レベルくらいに考える様な国民性が必要ではないかな。


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