民主主義という不思議な仕組み (ちくまプリマー新書 64) [本(政治全般)]
第1章 民主主義のルーツを言葉から考える
第2章 代表制を伴った民主政治の誕生
第3章 「みなし」の積み重ねの上で民主政治は動く
第4章 「世論の支配」―その実像と虚像
第5章 政治とどう対面するか―参加と不服従
第6章 これからの政治の課題とは
昔の人々は、民主主義という”しくみ”を、それ程評価していなかった。
まあ、アリストテレスでもせいぜい下の上、くらいの評価であった。
プラトンは、師でもあったソクラテスを死刑に追いやった制度ということもあり、これも評価はよくない。
しかし、近代は、その民主主義が復活してきた。ここ、100年、200年の話である。
なぜだろうか?
思うに、近代になり、
統治の仕組みがあまりにも複雑になりすぎたこと。(多くの人が知恵を出しあわないと厳しくなってきた)
人口があまりにも多くなっていること。(王政とかだと否支配層が多すぎ)
人口統計等が可能になり、国民と国土がはっきりしだしたこと。
大人数が参加する選挙を運営することが可能になったこと。
資本主義とマッチしたこと。
などがあげられると思います。
では、今後はどうしたらよいか?
ま、代議政治論にもありますが、多数者の専制にならないようにすること。
政治的無関心を極力無くしていくこと。
民主主義=繁栄主義と自覚すること。
人々の自由のエネルギーを、最大多数の最大幸福に向けること。
などでしょうか。
本に書いてないことも多いですが、民主主義とは何か を考える材料にはなる本だと思います。
挿し絵もあるしね。