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所得税0で消費税「増税」が止まる世界では常識の経済学 [★本(経済)]


所得税0で消費税「増税」が止まる世界では常識の経済学 (講談社プラスアルファ新書)

所得税0で消費税「増税」が止まる世界では常識の経済学 (講談社プラスアルファ新書)

  • 作者: 相沢 幸悦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/05/20
  • メディア: 新書



序章 減税こそ「強い経済」ヘの道
第1章 増税と景気の関係
第2章 所得税ゼロと消費税減税で経済成長
第3章 相続税と贈与税を一〇〇%に
第4章 日本経済復活のための日銀特融
第5章 強い財政・社会保障を四%成長で
第6章 歴史上初の無税国家は日本

まあ、タイトルに惹かれて中古で買って読んだのですが、「第3章 相続税と贈与税を一〇〇%に」というところあたりで、かなり読む気がなくなりました。
全般的にいい事が書いてありますが、
相続税と贈与税を100%にするというのは、ちょっとひどいですね。
何かマルクス主義的です。

「格差社会の是正」という様な著者の意見も、けっこうあるようですが、別に格差はあってよいでしょう。
公平の観点から言って、努力や才能の違いにより格差が発生する事は、別に全く当然の事であって、基本的に非難すべき事ではないですよね。
但し、チャンスの平等が無い、中国の共産主義的資本主義だと問題はあります。
一部の人にしかチャンスが与えられていない状態では、全然、公平ではありませんので、その点に関する格差を問題にする事は正しいでしょう。暴動が起きるのは当然ですかね。

だから「格差社会」と言っても、その社会でチャンスの平等がどこまであるか、という事について言及しないといけないのではないかな?
ニューヨークで起きる格差是正のデモと、中国で起きる格差是正のデモは、質が異なるものだと思います。
(オバマ大統領の政策の問題もあるとは思うが・・・)

もちろん、減税により消費景気をアップさせる事については大賛成です。

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