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農協の陰謀~「TPP反対」に隠された巨大組織の思惑 [★本(経済)]


農協の陰謀~「TPP反対」に隠された巨大組織の思惑 (宝島社新書)

農協の陰謀~「TPP反対」に隠された巨大組織の思惑 (宝島社新書)

  • 作者: 山下 一仁
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2011/05/09
  • メディア: 新書



第1部 農協の反発(私の農協批判;農協からの抗議と攻撃)
第2部 農協の矛盾(農協誕生の裏面―最初から裏切られた理想;農協の黄金時代―農業を犠牲にした栄華;農協の末期症状―隠しきれなくなった矛盾)
第3部 農協の憂うつ(行政刷新会議の「農協解体論」;民主党の農協潰し;農業ビッグバン派の台頭)
第4部 農協の陰謀(政治の混乱を利用する農協;「反TPP」を旗印にした農協の“逆襲”;農業ビッグバン派への攻撃;知識人を使った世論操作;農協の陰謀)
第5部 農協の救済(このままでは崩壊するJAグループ)

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けっこういろいろな人々がTPPに反対しているが、はっきり言って、反対する意図があまりよくわかっていない。という事で、TPP、及び、日本の農業について研究中です。
うーむ、反対している人々は、反対の理由が明確化しているのだろうか???
少なくとも、関税や非関税障壁は、貿易を困難にするものである事は事実です。
かなり深刻な理由が無い限り、基本的には自由貿易を中心にやっていった方が、地球レベルでの繁栄は進むでしょう。

今回、ちと、とりあえず、という事で、この本を読んでみました。
TPPの本というよりかは、農協の本かもしれませんが、農協がTPPに大反対している事はよくわかった。
で、反対の理由も、あまり正義による反対とも言えないな、という感じはしますね。

農業といっても、高い関税で保護されているのは、ほんとに一部であり、野菜や果物には関税はほとんどかかっていないそうだ。
一番問題となっているのは「米」ですね。
米の販売手数料が低下してしまうという事が、農協がTPPに大反対している一番の理由なのですかね。
ある意味、農協が農家を「TPPが締結されれば日本の農業は壊滅する」と、煽っているようでもあります。

いろいろ考える事はありますが、日本として考えなくてはならない事は、日本は世界レベルで見れば、アメリカに継ぐ、経済大国である事は事実なのです。
もちろん中国も伸びてはいますが、人口が日本の10倍いて、日本と同レベルという事は、まだまだという事です。
この、第2の経済大国として、あまり自国中心主義になりすぎてはイカンと思いますね。

貿易において、一方の国だけメリットがあるというスタンスはよろしくない。
貿易する事によって、自国も、貿易相手国も、共にメリットがある方向で進めるなら、それはそれで非常に良い事です。
ただまあ、中国に関しては、儲けたお金を軍事費につぎ込むから用心が必要です。

農協もちょっと今のままでは厳しいねえ。
もっと理想を大きく持って、日本の米や農作物を海外に輸出して、世界の食料問題の解決迄考えてもらわないと駄目じゃねえかな。
減反とかやってるが、世界では食料が不足しているところが、まだまだいっぱいあるのだから、世界レベルで考えていたら、そんな事やっている場合じゃないのだよね。

マジで、農家の人々も、農協も、政治家も、日本の農業を今後、どうしていくのか、はっきりさせないとな。
もう高齢者ばかりではないですか。
補助金ばら撒いていても、後継者が育たない、生産性が上がらない、といった結果では、もう後が無いのは、はっきりしています。
技術の継承等も、ここ10年くらいでやっていかないとマズイのではないでしょうか?

タグ:TPP 農協

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