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日本人が知らない軍事学の常識 [★軍事]


文庫 日本人が知らない軍事学の常識 (草思社文庫)

文庫 日本人が知らない軍事学の常識 (草思社文庫)

  • 作者: 兵頭 二十八
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2014/10/02
  • メディア: 文庫



第1章 なぜ、いまの日本では軍事学など勉強する価値がないのか
第2章 アメリカ政府と米軍は、いま、何をしたがっているのか
第3章 日本の戦力は、いったい、ナンボのものなのか
第4章 北朝鮮と韓国、日本の「敵」はどっちなんだ?
第5章 シナの、何がいちばんの脅威なのか
第6章 ロシアが「ハードランディング」続行中の理由
第7章 核攻撃と原発攻撃から国民をいかに防御できるか
第8章 靖国神社と「偽憲法」に正しく向き合う

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兵頭 二十八さんの本は、今まであまり読んでいなかったので、勉強のために読んでみました。
まず、この本は、2012年の民主党政権時代に書かれたものです。
根本的な事ですが、軍事というと、とかく兵器の性能ですとか、その数ばかりが重視されがちですが、どんなにそれらが勝っていても、政治家や官僚が駄目だと、軍事力は半分にも、十分の一にもなってしまうという事です。

民主党時代の鳩山総理など、軍事の「抑止力」という事についても、まともに理解できていませんでした。
その後の、菅総理も同じようなものですが、当時の日本は中国などから見れば、軍事力を行使しないでも、口だけで属国化できるのではないか、と思われていたのではないでしょうか。
日本とアメリカの同盟関係を切ってしまえば、日本は予定より早く属国化可能と、たぶん見ていたと思います。

だからまあ、軍事力と言っても、そこには外交力や政治力も含まれていますし、思想戦、スパイ合戦、経済力など、軍事力以前の部分もかなりある、と考えていないといけないでしょう。

日本は、技術的には核兵器を作る能力も、核弾頭のミサイルを作る能力もあるでしょう。
ただ、国内の平和勢力が、核ミサイル製造反対、日米同盟反対、憲法9条改正反対、と言い続け、それに同調し、「その通りです」なんて感じでやっていたら、自衛隊の個別の能力が、どれ程優秀でも、最後は北朝鮮や韓国にも勝てなくなる可能性は十分あるでしょうな。

要するに、兵器の性能以前の問題で、早々に負けてしまわないような対策も、軍事学の重要な視点であるということです。
それができて、かつ兵器の性能、製造力、メンテナンス力、個別の能力の向上が必要になるわけであって、総合的に対処できる力がないといけないでしょう。

はっきり言って、国立大学である東京大学の教授が、思想的問題で国防技術協力しないのであるならば、辞めてもらった方がいいと思いますね。
自分の国を守るのは、公務員であるならば当然の事でしょう。
公務員がそれを拒否するならば、民間人が独自に武装して自分の国を守るように憲法や法律を変えるしかないです。
「戦争に協力するのは嫌だ」
というのは言い訳であって、「それでは他国が一方的に攻めて来たらどうするの?」 との質問に、合理的な回答をしてもらわないといけません。

兵器の性能の差も大事だけれど、今の日本は、それ以前の極めて低レベルの議論をしつつ、匍匐前進をしている状態である事に気づき始めている人も多いのではないかね。

ま、本の内容から、かなり逸脱した話ですが。

タグ:軍事学
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