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ティマイオス・クリティアス(Timaeus & Critias) [ギリシャ哲学]


プラトン全集〈12〉ティマイオス・クリティアス

プラトン全集〈12〉ティマイオス・クリティアス

  • 作者: プラトン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1975/09
  • メディア: 単行本



日本の哲学者や、それに携わる出版社は怠けていると言わざるを得まい。
プラトンのティマイオス・クリティアスくらい、廉価版でちゃんと出版してくれよなあ。
まあ、英語の本では安いやつ持っているけども、どうも埒があかんので、図書館からプラトン全集のそこの部分が載っている刊を借りて来た。
要するに、アトランティス大陸(文明)の事が、どう書いてあるか? という事を知りたいわけだ。
現代人はなかなか信じる事ができないのかもしれないが、アトランティス大陸(文明)は、過去本当にあったのだ。

ティマイオスでは、当時から遡り、9000年前に、ギリシャ側がアトランティス文明に攻め込まれた事が書いてある。だが、撃退できたようだ。
しかしその後、アトランティスが一昼夜で大陸ごと沈んでしまい、同時に、ギリシャ側の撃退に成功した軍隊も全部沈んだそうだ。
実際、『太陽の法』でも、トス神が統治していた時代は、今から1万2000年前頃とある。

はっきり言って、今から1万2000年前って、すごく昔だと思うけど、地球の歴史全体から見れば、超一瞬の事とも言える。一日で大陸が沈んで、近所のギリシャ軍も沈んでしまったので残るべきものはあまり無かったのだろう。
沈み方としては完璧ですね。
google earth で見ても、沈んだあたりは、「本当に大陸があったんかいな」と思えるくらい普通の海底になっているようだ。

うーむ、ただ、ティマイオスではアトランティスについて書かれているのはもう無くて、あとは、宇宙の始まりから生命の誕生(魂の生成)、肉体機関の生成みたいな話が延々と続く。
感じとしては、ルドルフ・シュタイナーの神智学っぽいかな。
アリストテレス的であるとも言える。

クリティアスはアトランティスの事が書かれているが、途中で終わっているし、書かれているのも全然導入部分だけですわ。都市の外観の構成くらいまでか。

結論として、「アトランティス大陸は存在した」、「大陸には文明が存在した」、「一昼夜で沈んだ」という事くらいしかわからんかな。
『太陽の法』とかトス神の霊言の方が、やはりかなり詳しいね。


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