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国際政治―恐怖と希望 (中公新書 (108)) [本(政治全般)]


国際政治―恐怖と希望 (中公新書 (108))

国際政治―恐怖と希望 (中公新書 (108))

  • 作者: 高坂 正尭
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1966/08
  • メディア: 単行本



目次
問題への視角
軍備と平和
経済交流と平和
国際機構と平和
平和国家と国際秩序

1966年に出版された本ですが、根本的な内容は古くはないと思います。
かと言っても、その後随分経過しているので、現代に応用するのは、相当自分で考えなくてはいけないかな、と思います。
だだ、いろいろなレビューでもかなり評価の高い本です。

まず述べているのは、
一般の人々は、国内政治を見るのと同じように国際政治は見ていない、ということです。
国内政治においては、権力闘争、派閥や政党の対立、駆け引き、協力、人間関係の複雑な絡み、ギブアンドテイク的な関係等、本当にいろいろな思いが交錯してやっていて、それを見ている一般の国民も、「そういうものだな」と、ある程度認識しているのですが、話が国際政治になると、極端に見方が単純になってしまっています。たとえば、「一方が善玉の国、他方は悪玉の国」と完全に分けてしまうとか。
確かに、日本人(だけかはよくわからんが)、は他国に対しては、やけに素直です。自分の国を悪く見過ぎじゃないのかな・・・。

軍備に関しては、冷戦真っ盛りの頃であり、ソ連と米国の覇権争いが中心になっています。今であれば、もう、その頃に比較したら、かなり複雑さを増していることになりますね。一筋縄にいかない。日本で言えば、中国、北朝鮮、韓国、台湾、ここいら辺は避けて通れないでしょう。

経済も同様に1960年代に比べたらかなり複雑ですねー。今は経済と言っても金融が占める割合がかなり高いですからね。国際政治で金融問題、かなりウエイト高いですよね。今はサブプライム問題で、国際的に対処していますしね。金融は当時、あまり話題になりませんね。

国連に関しては、当時も今もあまり変化ないかもしれませんね。大国の拒否権や、あまりまとまっていないながらも存在価値は引き続きあるでしょうね。対話の窓口としての役割は重要ですね。

1966年当時は、サミットもなかったですね。WTOも無い。インターネットも無いしね。やはり、随分変化してますよ。

(ちょっと図書館で借りた古っちい本のせいか、全体的に読み方が雑になってしまいました・・・)




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