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「中国問題」の核心 (ちくま新書) [本(中国)]


「中国問題」の核心 (ちくま新書)

「中国問題」の核心 (ちくま新書)

  • 作者: 清水 美和
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2009/09
  • メディア: 新書



第1章 再び高まる東シナ海のうねり
第2章 対日接近への反動
第3章 「三胡」の継承と断絶
第4章 今も続く「天安門」の問い
第5章 「和諧」路線の挫折
第6章 軍に傾斜する胡錦涛

日本、東アジア諸国、及び、世界各国にとって、今後の中国がどうなっていくのか? ということは大きな問題だと思います。
経済力、軍事力などは、もうかなりありますし、とにかく人口が多い。
しかし同時並行的な問題として舵取りが非常に難しくなってきています。
今後、胡錦涛及び、中国共産党が、どのようにこの国を持って行くのか、予断を許さない状況ですね。

まず、理想的な姿を描くなら、
この10億人以上の国の人々が、大部分、貧しさから脱却し、職業選択の自由、居住の自由、信教の自由、学問・言論の自由を得、結果平等ではなく、機会の平等により個人と社会とが発展していく状態になることでしょうね。当然、他の国々とは安心して貿易や人々の移動が行われ、世界平和のリーダーの一画として、他国の尊敬を受ける様な国が望ましいのは当然のことです。
やはり、人として生まれたからには「自由」を求める気持ちは誰でも持っているものです。
民族、国籍などは関係ありません。
また、国民が努力し、他国の理想像とならんとする姿は、これもまた自然な姿です。
大事なことは、理想にどうやって平和裏に到達するかですね。
政治の舵取りいかんによっては、とっても危険です。
ただ、もう避けては通れない。

今後のポイントは、まず、「公平社会」の実現ですかね。
一部の特権階級の人のみが裕福で、ある程度の自由があり、大多数が貧しく、自由がほとんど無い状態では、フランス革命前夜と同じですからね。
大多数の人々が納得する「ある程度のしくみ」を早くつくらねばいけませんな。

最悪は、更なる軍拡により、「はけ口」を他国(特に日本)に求めたり、国内治安を武力による鎮圧に求めることでしょう。
それは単純で、為政者にとってはやり易い手段ですが、最悪の手段です。
いつまでも、軍人と公務員が威張っている社会を続けることはできません。

そうですなー、
当然、「幸福の科学」の教えの民衆への浸透が有効であることは間違いありませんが、すぐには難しいでしょうから、まずは孔子の説いた「徳」あたりをもっと前面に出して、『人の上に立つ人程、「徳」ある者にならねばいかん』
と、徳治社会 の推進等を行うことから始めるのがよいかな。


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