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沈黙の仏陀 [★仏法真理]


沈黙の仏陀―ザ・シークレット・ドクトリン

沈黙の仏陀―ザ・シークレット・ドクトリン

  • 作者: 大川 隆法
  • 出版社/メーカー: 幸福の科学出版
  • 発売日: 1993/11
  • メディア: 単行本



仏陀の証明の意味を込めて、「沈黙の仏陀」という本の紹介をします。
本人でないと仏陀の説いた悟りとは何だったのかわかりません。
「釈迦の本心」と同様に、2500年ぶりに仏陀の時の教えはこうだったんだよ、と言っている内容なのです。
この本は特に「修行論」を中心に説いたものです。
再誕の仏陀以外、書けるはずはない内容です。

もちろん「八正道」や「六波羅蜜多」も、悟りに到る実践的な修行内容ですが、この「沈黙の仏陀」は、更に本格的な修行に対する心構えと智慧の獲得に重きを置いていると言えましょうか。
ま、と言っても、過去の修行者と同じにはいきませんから、普通に生活をしながら悟りを高めていく。
これこそ現代人が求める悟りの姿ではないか、と思います。
大自然の中に生活するでなく、宇宙空間から地球を眺める体験をするでなく、普通に日常生活をしながら悟りを高める。
その際に必要なのが、智慧の獲得ではないかと。
忙しい現代人こそ、読むべき本ではないかと思います。
全部言及していたら寝る時間も「仏陀再誕」を見に行く時間も無くなってしまいますので、ちょっとさわりだけ。

まず、仏教の基本的考え方ですが、第1章 沈黙の仏陀 に書かれていると思います。
諸行無常、諸法無我、涅槃寂静
ですか。
「釈迦の本心」の第4章 「空」の思想 にも通じますかね。
結局のところ、この世の世界は常に変転している世界なのですね。
人にしても、物にしても、いつかは必ず死んだり、壊れたり、消滅することが前提になっている。
この地上に居る人で、150年後にまだ生きている人はいないでしょう。
宗教に関心無いとか、人々がどう無視しても、この死は避けられないことです。
かと言って、死を無視したりしても万人に死の瞬間は必ず訪れます。100%自分も他人も死にます。
ただ、死んですべてが終わり「チャンチャン」だったら転生輪廻などありえるわけもなく、「仏陀再誕」も、ありえません。
仏教とかが説かれて、そこに修行論があるということは、生命は永遠であるということを意味しています。
要するに、あの世の世界はある。
というか、あの世の世界から見たら、この世に生まれるということは、逆にあの世から見れば死んでいるようなものとのことです。

すべてのものは移ろいゆくものである。
変化変転していくものとして、一切の現象を見つめなさい。
一切の現象のなかには、物質や肉体のみならず、
あなた方の心のなかに生起し、去来するものも含まれている。
すべてのものは流れ去っていくものである。
そのような、川の流れのようなものであるのだから、
執着してはいけない。

あなた方が「ほんとうのものだ」と思っているこの世の出来事は、
ちょうど夢のなかで見ている世界と同じで、
目が覚めてみれば、何ひとつほんとうのものではない。
しかし、夢を見ている最中にあっては、
あなた方は、夢のなかで会っている人と、
実際に会っているような感じがするであろう。
建物も実感があるであろう。
食べ物も実感があるであろう。
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けれども、目が覚めたときに、
すべてが夢であったことがわかる。
しかし、それが単なる夢ではなく、
現実こそが夢であり、夢こそが現実であるという、
恐るべき逆説が、人生最大の逆説が、
そこに現われてくるのである。

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ちょっと今日はもう寝ます。
第2章 四弘誓願
第4章 五停心観
も、修行論です。
第6章 解脱の意味
は、真の解脱とは何なのかを説かれています。
第7章 魔とは何か
も、かなり大事な内容です。
各人が修行を進めてください。


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まえがき

第1章 沈黙の仏陀
1 仏教のなかの修行論
2 仏教の教えの基本-三法印
(1) 諸行無常
(2) 諸法無我
(3) 涅槃寂静
3 釈迦の説いた無我の思想
4 真実の自己の発見
5 涅槃寂静の悟り
6「真空無相」「真空妙有」と空の悟り
7「沈黙の仏陀」の教え

第2章 四弘誓願
1 修行者の立てる代表的な四つの誓願
2 衆生無辺誓願度
3 煩悩無尽誓願断
4 法門無量誓願学
5 仏道無上誓願成
6 総願と別願
7 誓願の二重構造と「利他」への道
8 「上求菩提・下化衆生」へ

第3章 戒律とは何か
1 三学(戒・定・慧)と五分法身
2 戒と律の違い
3 三帰五戒
4 随犯随制と波羅提木叉
5 波羅夷法
(1) 婬
(2) 盗
(3) 断人命
(4) 大妄語
6 僧残法と不定法
7 捨堕法・波逸提法・悔過法
8 止持戒と作持戒
9 大乗仏教の十善戒
(1) 身三-不殺生・不偸盗・不邪婬
(2) 口四-不妄語・不悪口・不両舌・不綺語
(3) 意三-無貪・無瞋・不邪見
10 戒の主体-七衆と近住
11 戒の内容
(1) 五戒
(2) 六法戒
(3) 八斎戒
(4) 十戒
12 時代の救い、理想のサンガとして

第4章 五停心観
1「禅」「定」と「止」「観」
2 心を止める五つの修行
3「不浄観」-貪りの心多き人が修する観法
4「慈悲観」-怒り多き人が修する観法
5「因縁観」-愚痴多き人が修する観法
6「界分別観」-自我が強く驕り高ぶる人の修する観法
7「数息観」-心がよく乱れる人の修する観法
8 五停心観の中心-心を鎮める
第5章 智慧とは何か
1「三学」(戒・定・慧)の「慧」とは
2 慧の種類
(1) 生得慧-生まれつき持っている智慧
(2) 三慧-後天的に得た智慧
a 聞慧-神理の知識を吸収すること
b 思慧-思索によって得られる智慧
c 修慧-修行によって得られる智慧
3 識と般若
(1) 三次元的知性と宗教的知性
(2) 無我の認識と善悪不二の立場
(3) 如実知見
(4) 識は般若を支える足腰の部分
(5) 般若と智
4 この世的観点とあの世的観点
(1) 煩悩を断ち切る力としての般若の智慧
(2) 苦楽中道と般若の智慧

第6章 解脱の意味
1 解脱と涅槃-自由と平和
2 信解脱-疑の克服
3 定解脱-物質的波動の克服
4 慧解脱-無明の克服
5 心解脱-欲の克服
6 倶解脱-煩悩障と解脱障の克服
7 五分法身(戒・定・慧・解脱・解脱知見)

第7章 魔とは何か
1 釈迦の降魔成道
2 魔と「色・受・想・行・識」
3「己心の魔」と「悪魔」の存在
4 悪魔の本質
5 魔に魅入られないための方法-謙虚さと自分の実績の検証
6 一切の魔に打ち克つ決定的な武器-信仰心と精進

あとがき

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