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いまこそ、日本、繁栄の好機! (WAC BUNKO) [本]


いまこそ、日本、繁栄の好機! (WAC BUNKO)

いまこそ、日本、繁栄の好機! (WAC BUNKO)

  • 作者: 日下 公人
  • 出版社/メーカー: ワック
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: 単行本



1部 自立せよ!日本政治
W杯・サムライに学べ
“高望み病”への処方箋
“成長戦略”なき時代の大局観
ほか
2部 日本経済繁栄のヒント
“わけあり商品”が売れる“わけ”
「顔」の時代が来る
日本航空に巣くう組合の力
ほか
3部 いまだ「古代」の中国、世界が見えないマスコミ
日本の首相は「着せ替え人形」だ
米中は中世のない不幸な国
新聞に欠けている国際的視点
ほか

赤羽駅で、埼京線から宇都宮線に乗り換える数分の待ち時間があったので、駅中の本屋に入り、タイトルが気にいったので、ほとんど中味も見ずに買って読んだ。
日下公人さんは「ザ・リバティ」や「元気出せ! ニッポン」にも出てますが、ちょっと昔、なんかで読んだ本が意味がよくわからなかったので、それ以来あまり読んでいませんでした。
まあ、雑誌WiLLに書いた短編の文章を纏めて、本にしたものだそうです。
辛口なのは当然でしょう。

「へー、核武装論者なんだ」
とか感心してしまいました。
マスコミ批判や中国批判も、やはりしていますね。
ただ、日下公人さんは1930年生まれだそうなので、もう80歳になるのですね。(実際はまだ79歳)
渡部昇一さんも同じ年に生まれています。
竹村健一さんや岡崎久彦さん、スティーブ・マックイーン、クリント・イーストウッドやショーン・コネリーもそう。
内村鑑三、豊田佐吉などはこの年に亡くなってます。

1930年(昭和5年)か・・・。
ロンドン海軍軍縮会議開催
銀座三越開店
スムート・ホーリー法にフーバー米大統領が署名
第1回FIFAワールドカップ開催
独総選挙でナチ党が躍進
第3回国勢調査
濱口首相遭難事件
などがありました。

本の内容からずれてしまいましたが、感想を述べるとするならば、日下公人さんにしても、渡部昇一さんもそうですが、戦前に生まれて保守的な人は、けっこう今の日本を客観的に見れるのではないかと思います。
戦前も確かにいろいろ問題はあったと思いますが、覇気のある一流国家を目指していた時代ではなかったかと思います。
その後、敗戦と防衛をアメリカに任せての経済的急復興。
ただそれも、1990年を境に、長い停滞の時代に突入してしまった。

例えて言うと、何と言いますか、途中から映画を見た人は、見たところからの内容や雰囲気しか知らないで、真実の姿が見えなくなってしまう、といった感じでしょうか。
途中から見ないで最初から見ていれば「憲法改正」、「軍事力の必要性」、更には必要とあらば「核武装論」など、国家の戦略を考える上でタブーなわけがありませんが、途中から見た人には、「その様な事は語るのも許されん!」てな事になっている感じがしますね。
今の日本に関しては、戦前の人の方が自由な発想で国とか社会について考える事ができるかもしれません。
宗教や霊的な事に関しても、今の日本は、相当、ノーマルな見方からかけ離れた色眼鏡で見ている。

1950,60年以降、この映画を見ている人は、国家、軍事、宗教などに偏見を持ち、
1990年以降、この映画を見ている人は、更にプラスして繁栄とか、覇気とか、名誉とか、正義とは何かを知らないで生きているのではないか・・・。

タグ:日下公人

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