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情報亡国の危機 ―インテリジェンス・リテラシーのすすめ [★軍事]


情報亡国の危機 ―インテリジェンス・リテラシーのすすめ

情報亡国の危機 ―インテリジェンス・リテラシーのすすめ

  • 作者: 中西 輝政
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2010/09/23
  • メディア: 単行本



プロローグ インテリジェンスとの出会い―イギリス留学で受けた知的衝撃
第1章 イギリスに学ぶ情報立国のあり方―情報先進国のインテリジェンス・リテラシー
第2章 インテリジェンスの常識に欠ける日本
第3章 インテリジェンスをいかに活用するか―インテリジェンス・プロセスを知る
第4章 国家と企業の機密が狙われている
第5章 情報史から見える新たな歴史像
第6章 情報史学が拓く地平:日本と世界
エピローグ 学問としてのインテリジェンス―なぜインテリジェンスを学ぶのか

一つ前のザ・リバティ(12月号)に書評が掲載されていた本です。
インテリジェンスの実践的課題については以前書きましたが、この本はもうちょっと学術的な方面からインテリジェンスなるものを探求しようとしています。
「大学のインテリジェンスのカリキュラムがどうのこうのと、ちょっと危機感が足りず、悠長に構えすぎてはいないかねえ」、といった感じもしますが、ま、長期的に見て、インテリジェンスを重視している事に換わりはありません。

自分としても、国家を守るものは現実的な軍事力、技術力も大事ですが、どうしても、こちらの方面が弱かったら駄目だと思うのです。
本当に、どんなに良い作戦や、兵器があっても、前もって行動が知られてしまっていては勝ち目はないですね。
ドイツにしても、イギリスのウルトラとかいう作戦でエニグマ暗号機を奪われていたらしい。

我々日本人は、まだ本当の意味での過去の戦争の反省ができていないのではないか?
と、思わない事も無い。
諜報戦で破れるという事は、本番の戦いでも破れる可能性が高くなる。
やはり、この部分が弱かったのも負けた原因であると、率直に認め、歴史の教訓として学ばねばいけないと思いますね。
欧米は、日本とドイツが暗号戦に負けたという事を、長い事、意図的に隠していたようです。
それによって負けたとわかってしまうと、「なーんだ、ズルじゃないか?」と反省しなくなる(罪悪感を感じなくなる)からの様です。
そこまで考えているのです。

宣戦布告以降が戦争ではないですね。
現代の戦争は、それ以前の外交政策や、経済競争、国際的ロビー活動、諜報活動、威嚇、プロパガンダ活動、そういった時点から始まっていると考えなければ、本当の意味の防衛はできません。
それについては「NHK捏造事件と無制限戦争の時代(藤井厳喜 著)」でも随分語られています。
本当に、日本は弱点を克服していかないといけない。
中国なども、日本にて諜報活動を行っている人の数は万単位でいるのではないかと想定はされます。

もうあまりにも政府のそういった活動が弱いので、幸福の科学では大川総裁が胡錦濤守護霊、習近平守護霊、温家宝守護霊、金正恩守護霊などの霊査をしているのです。
本来は宗教の仕事では無いのですが・・・。
まあ、アメリカなどは超能力で犯罪捜査したり、宇宙人とコンタクトしたり、何でもやってますからね。
国と国民の総力をあげて国家の発展、維持に努めるのが世界の常識なのですよ。


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