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誰も語らなかった防衛産業 [本(軍事)]


誰も語らなかった防衛産業

誰も語らなかった防衛産業

  • 作者: 桜林 美佐
  • 出版社/メーカー: 並木書房
  • 発売日: 2010/08/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



1.国防を支える企業が減っている
2.国家と運命をともに
3.戦車乗りは何でも自分でやる
4.戦車製造の最前線
5.武器輸出三原則の見直し
6.日本を守る「盾」作り
7.富士学校と武器学校
8.刀鍛冶のいる工場
9.女性が支える「匠の技」
10.日本の技術者をどう守るか
11.国内唯一の小口径弾薬メーカー
まとめ.防衛装備品調達の諸問題

珍しく、軍事系の本を女性が書いています。
かなり珍しい事ですが、非常に好感が持てます。

この本にも書かれていますが、
戦車を作るためには1300社。
戦闘機では1200社。
護衛艦には2500社の会社が関係しているという。
しかし、ここ数年の防衛費の削減もあり、防衛産業から撤退する企業が増えている。
はっきり言って、先行きがわからないし、安定した受注があるわけでもない。
また、特に中小企業では、大きな受注があるわけでもない。
日本の政治家は、一体、国防の全体図が見えているのだろうか?
まあ、何もわかっていないわけです。

今の日本は、農家であれば、国から補助金が出るかもしらんが、防衛産業を維持している企業に補助金が出るわけでもない。
いくら使命感で防衛産業をやっていても発注がなくては製造ラインも、技術者もタダで置いておくわけにもいくまい。
実に厳しい事だ。

日本は大企業も力があるが、職人を数多く抱える中小企業の力も大きいよ。
この本を読めば、その事がよくわかります。
宇宙産業もそうだけど、防衛産業も中小企業の力が大きいのです。
これは本当に維持する努力を国がしていかないと全然駄目だね。
ケチケチ政権が削減削減でやっていて、待ち受けているのは国家の中からの衰退ですね。
軍事を他国に頼り切った国家に、未来の繁栄はありません。
もう防衛や軍事をまともに議論できない政党ばかり増えてもしょうがないですよ。

おそらく、軍事をまともに語れる政党は、幸福実現党しかないですね。
宗教政党だけがそれを語れるのも、まことにおかしな話であるが、本当に真剣に国と国民の未来を考えているからだね。
防衛政策は防衛産業も含めて考えていかないといけないよな。

下記は、この本に出てくる大企業も含めた防衛産業に携わる会社です。
将来は、空母や原子力潜水艦、巡航ミサイル、ステルス戦闘機など、どんどん作ってもらわにゃ日本の未来は厳しいです。
もう平和ボケの政治家はいらないし、自分の国を守ろうとしない国民も「権利ばかり主張して義務は無いのか!」といった感じですよね。

富士重工
三菱重工
常盤製作所
洞菱工機
エステック社
石井製作所
明治ゴム化成
三菱長崎機工
日本製鋼所
多摩川精機
コマツ
IHIエアロスペース
旭精機工業


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