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検証経済失政―誰が、何を、なぜ間違えたか [★本(経済)]


検証経済失政―誰が、何を、なぜ間違えたか

検証経済失政―誰が、何を、なぜ間違えたか

  • 作者: 軽部 謙介
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1999/10/27
  • メディア: 単行本



1984年頃、日経平均は1万円程度であったが、1989年12月29日に、最高値の38,915円となった。
その後は、雪崩の如く株価は下がり、1992年以降は2万円前後で多少、安定状態に入った。
(村山内閣の時、一時15,000を割ったが)

まあ、この様な状態で
消費税3→5%へUP。
特別減税2兆円の廃止。
医療費本人負担増約2兆円。
など、約9兆円が国民負担となった。
そしてのんきに財政構造改革会議などをやっていたわけです。
アメリカの再三の忠告を無視してね。
その後、
1997年11月3日、三洋証券、会社更生法の適用を申請。
1997年11月15日、北海道拓殖銀行が経営破綻。
1997年11月24日、四大証券で「飛ばし」による多額の簿外債務を抱えていた山一證券が自主廃業。
翌年、
日本長期信用銀行、日本債券信用銀行破綻。
と続いていきます。
財政再建どころではなくなってしまったのですね。

1997年当時、自分も毎日、山一證券本社の前を歩いて通勤していたけど、その日を境に、ひっそりとしてしまった事を覚えていますね。
自主廃業したのが振替休日の月曜で、その前の金曜日までは多くの人達がいたのに、週が明けたらゴーストビルみたいになってしまった・・・と思う。(けっこううろ覚えですが)

しかし、日本の政治家とか財務省ですか、ホントに歴史から学習してるんでしょうか?
また同じことを繰り返して、日本経済をどん底に落とすつもりですかね。
当時も阪神大震災の後で、状況はそっくりです。

増税で税収を上げられるのは一時的なものなのです。
根本的に税収を上げるためには、国としての目標を示して経済を好景気にしない限り、何をやっても無駄だし、逆に、更に景気を下げ、税収を下げていくのは、もうホント実験済みの事なのです。
税収は単純に、景気に連動してるではないですか。
そんな難しい話ではないだべ?

まだ実験が足りない?
人間だから失敗するのは仕方が無いとしても、失敗したらちゃんと反省してくれないかなあ。
反省が無いと、何度でも同じ失敗をして責任を他になすりつけるだけです。
ホント、政治家、財務官僚、日銀、マスコミとか、日本の重要な舵取りに関係している人々は、過去の間違った事に関しては反省してもらいたい。

税収.JPG
財務省HPより。

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