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『マネーボール』という映画を見て。 [映画]

土曜日に、109シネマズ菖蒲にて『マネーボール』という映画をカミさんと見に行った。
現在、松井秀喜が在籍するオークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャーであるビリー・ビーンという人の実話だそうです。(松井が来年どうなるかはわかりませんが)
ま、本が出ているそうなので、詳しくはそちらを読んでみたらよいかと思います。


マネー・ボール (RHブックス・プラス)

マネー・ボール (RHブックス・プラス)

  • 作者: マイケル・ルイス
  • 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
  • 発売日: 2006/03/02
  • メディア: 文庫



ま、幸福の科学の会員として、「すべてを学びの材料とせよ!」という考えがありますので、この映画を見て何か学べないか考えてみます。

ビリー・ビーンさんは、もともと超高校級選手として大リーグにスカウトされ、メッツに入団し、その後、球団を渡り歩き、大きな活躍も出来ず引退しました。1984年から1989年で、148試合、打率.219、本塁打3本だったそうです。
1990年から球団スタッフに転身しスカウトとして活動し、1997年10月にはゼネラルマネージャーに就任。
まあ、球団にお金が無いので、低予算でチームを強くすることを実現して、それがマネーボール理論となっていくわけです。

この人は、選手の時は全然駄目だったけど、経営者としては成功した人ではないですかね。
特に、「極力低予算で最高の成果をあげる」という事は、経営者にとって必須とも言える条件であろうと思います。
そして、ドラッカー的に言えば、「強みを活かす」という事になるんでしょうが、隠れた選手の強みを見い出してやってるんじゃないかと思います。

ま、セイバーメトリクス(SABRmetrics, Sabermetrics)と言って、野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法が、マネーボールの根底にあるそうですが、データを緻密に分析して、長所や欠点が、「なんとなく」ではなく、数字として出てしまうと、人間ロボット化みたいにも思えてしまいますが、意外なところに強みを見つける役に立つなら、それはそれで必要な事でもあるのかなあと。

莫大な予算で年俸の高い選手を取り、あまり強くない日本のジャイアンツなどを見ると、「ちょっとそれは雑なんじゃないの?」とも思えますよね。

しかしまあ、球団の目標として、優勝する事が第一目標なのか、観客動員数や人気を上げて、ショービジネスとしての成功を目指すのか、それは価値観の違いとしてあるとは思います。
最近のアスレチックスは、観客動員数が最下位・・・。

結論としては、数値は分析するのに必要で、理論の構築も必要だが、直感とか、リーターシップとか、観客を魅了するスタープレーヤーなど、数値で分析できないことの中に、まだまだ大切な事があるって事も忘れてはなりませんな。
マネーボール理論も、まだまだ研究の途上って事だろうね。

例えば、信仰の強弱を数値で表わすとか、この人物の世の中に対する人類愛を数値で表すとかは、まず無理でしょうね。
目に見えないものの中にけっこう大事なものがあり、それはなかなか数値に表す事ができないという事ですな。


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