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日本人が知らない安全保障学 [本(軍事)]


日本人が知らない安全保障学 (中公新書ラクレ)

日本人が知らない安全保障学 (中公新書ラクレ)

  • 作者: 潮 匡人
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2014/04/09
  • メディア: 新書



第1章 安全保障って、そういうことだったのか
第2章 世界から「警察官」がいなくなった
第3章 日本版NSCに足りないもの
第4章 武器なき外交は、楽器のない音楽
第5章 安全保障は感情で動く
第6章 「国家安全保障戦略」が書かなかったこと
第7章 中国という安全保障上の最大懸念

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霊言ではない本も読んでるよー、ということで。

結局、軍事力(兵装だけでなく法律も)に裏打ちされない外交はうまくいかない事が多いという事かな。
軍事力が弱くて、対話とか経済だけで外交がうまくいくかと言ったら、そう甘いものではないよね。
やっぱり日本でしたら、日米同盟と自衛隊の力で、平和が維持されているわけであって、憲法9条の力ではないですね。

ただ、アメリカの力が低下しており、中国が軍事力を増強し、北朝鮮も核兵器をたぶん持っていて、同盟国とも思われていた韓国も、中国の味方みたいになりつつある。
日本が守りを固めなくてはならないのは、もう、人として常識です。
通常の兵装は当然として、守りの仕組みを整備するのも大事です。

といいつつも、日本は中国、韓国の考えをもとに活動している人々も多いので、なかなかすんなりといかないところがあります。
第二次安倍政権で、少しずつ匍匐(ほふく)前進している状態。

本は、『日本版NSCとは何か』とかと併用して読めばよいんじゃない。
日本版NSCも、実行部隊となる、米国CIAや英国SIS(MI6)みたいなものがないので情報収集能力や機動力がないのだよね。
だからまあ、思想戦みたいなものにはなかなか対抗できないです。
秘密裏に中国の民主化を進展させる組織、みたいなのも当然、あってもよいと思いますがね。

いや、中国は、実際の軍事力と併用して、思想戦をしかけてくるところが怖いとこです。
第二次大戦も、中国はアメリカに入り込んで、アメリカを日本に戦わせていますからね。
甘く見すぎてはいけません。
見えない部分の戦いも影響力という点では、通常戦闘以上に大きい場合も沢山あるのです。

『ザ・レイプ・オブ・南京』の本とかも、完全にアメリカ等を中国に取り込む思想戦のひとつですので、当然、引っ繰り返していかなければイカンことです。

このままではイギリスなども取り込まれてしまうぞ!!!


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