スターバックス成功物語 [本]
1 コーヒーとの出合いー1987年以前
2 新しいコーヒー文化を目指してー株式公開以前(1987-1992)
3 起業家精神の見直しー株式公開以降(1992-1997)
なかなか読みごたえのある本で、読んではしばらくほっておいて、しばらく経ってまた読んで、という形で読みました。
厳しい状況から出発して、大企業を築いたストーリーは、確かにサクセスストーリーです。
その根源にあるものは、この人自身の情熱の部分でしょう。
そして、自分の情熱の持続と、プラスして、人の使い方がうまいです。
要所に、どのような人を持って来るか。
それに精魂を込めている。
人格的には、経営者として優しすぎるのではないか?と思う部分もありますが、若いころの家庭環境が、何とか社員を"モノ"ではなく"ヒト"として扱いたい、という気持ちに現れて来たのだと思いますね。
ただ、事業を推進するにあたって、どのような企業と連携するか?
持ちあがって来る「うまい話」を、どう捌(さば)いていくか?
この部分には厳しい目を持っている。
一時的に儲かればよい、という短絡的な判断は決してしてはいない。
うーむ、しかし、経営者という部類の人々は、ホント、対人関係にバランス感覚が必要です。
顧客
社員
株主
社会全体
と、トータルでWIN-WIN の関係を築いていかなければなりません。
どれかが出れば、どれかがへこむ、といった感じになりがちですが、そこをうまく進めていかなければならない。
そしてもちろん、商品、サービスにおいて、決して妥協をしない。
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とまあ、この本は、1997年くらいまでの話になっていますが、実はこの後の、物語パート2の方も非常に大事な話なのです。
ま、それはここを読んでくれ。
『スターバックス再生物語』として本も出ているようだが、それはまた今度読む。
しかし、単なるサクセスストーリーだけで人生は終わらないという事かな。
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