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西田幾多郎の『善の研究』と幸福の科学の基本教学『幸福の原理』を対比する [幸福の科学大学]

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根源的な思想や学問とは、オリジナルなものである。

「純粋経験」「絶対無」「一即多、多即一」「絶対矛盾的自己同一」
西田哲学の本質と、幸福の科学が唱える「幸福の原理」を対比し、その共通点、さらには純粋哲学を超えた“普遍の真理”を体系を説き明かす。
幸福の科学教学の成り立ちの背景と、その学問性を明らかにした画期的な一書。

▽西田幾多郎の著作からわかることは、「学問性の高さ」とは参考文献からの引用によって“二番煎じ”の論文を構築することではないということ。

▽禅が基調となっている西田哲学。
 唯物論・唯心論を超えた「絶対無」の思想を説き明かす。

▽あらゆる諸宗教・諸思想・諸学問を包括・統合する「幸福の原理」とは、「愛の原理」「知の原理」「反省の原理」「発展の原理」の四つの原理からなる。

▽1986年、著者30歳の時に「幸福の原理」は説かれ、その具体的展開として『太陽の法』『黄金の法』『永遠の法』の基本三部作が発刊。そこから“人生の大学院”幸福の科学は始まった。

まえがき
1 幸福の科学の出発点と、その前夜の思想形成を語る
2 西田哲学の本質とは何か
3 「一即多・多即一」「絶対矛盾的自己同一」とは何か
4 「この世とあの世を貫く幸福」に通じる西田幾多郎の幸福論
5 西田哲学から観た「幸福の原理」
6 幸福の科学の始まりとも言える三部作の発刊
あとがき

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自分もいちおう西田幾多郎さんの本は、岩波の『善の研究』と、『場所・私と汝』、『論理と生命』、『自覚について』を持っていますが、全体的にはなかなか読めていません。
随分前に買った本ですが。

ただ、『善の研究』だけは、けっこう感銘を受けて、部分部分は読みました。
「これは、哲学と宗教を融合する内容だ!」
と思い、あまりに文字の小さい岩波の普通版では読み難いので、途中でワイド版の方に変更して読んでいた。

『善の研究』は目次として、
第一編 純粋経験
純粋経験、思惟、意志、知的直観
第二編 実在
考究の出立点、意識現象が唯一の実在である、実在の真景、真実在は常に同一の形式を有って居る、真実在の根本的方式、唯一実在、実在の分化発展、自然、精神、実在としての神
第三編 善
行為、意志の自由、価値的研究、倫理学の諸説、善(活動説)、人格的善、善行為の動機(善の形式)、善行為の動機(善の内容)、完全なる善行
第四編 宗教
宗教的要求、宗教の本質、神、神と世界、知と愛

とありますが、
学術的であると同時に、宗教的。
宗教的であると同時に、学術的。
はっきり言って、大部分の人にとって、これが本当に哲学という学問分野のものなのか、はたまた宗教のカテゴリーに入るものなのかよくわからないのではないかと思います。

なかなか西田幾多郎の『善の研究』を、ストレートに語れる人はいないと思いますが、今回、大川総裁が、
「西田幾多郎の『善の研究』と幸福の科学の基本教学『幸福の原理』を対比する」
という事で、主要な部分について語られています。
哲学は、思想的に見れば、一番、宗教との接点が深い部分にある学問分野でしょうけど、その哲学の局地とでもいうべき西田哲学を本当の意味で解説できる、という事の本当の意味を悟れば、今、幸福の科学大学が目指している地点が、如何ほどのものであるかという事に、人々は気がつくのではないかと思います。
(↑わかり難い学者的な言い方になってしまった)

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もちろん、「西田幾多郎の『善の研究』と幸福の科学の基本教学『幸福の原理』を対比する」は読み終わり、今、久々に、『善の研究』を、引っ張り出して読んでみています・・・。

(この間1~2時間)

確かに西田哲学は、大川総裁の最初の正式な説法である「幸福の原理」に、すべて融合されるものであると、つくづく思う。

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真正の幸福はかえって厳粛なる理想の実現に由りて得られるべきものである。
世人は往々自己の理想の実現または要求の満足などいえば利己主義または我がまま主義と同一視している。しかし最も深き自己の内面的要求の声は我々に取りて大なる威力を有し、人生においてこれより厳なるものはないのである。
第三編 第九章 善(活動説)より。

善行為とは凡て自己の内面的必然より起る行為でなければならぬ。
さきにもいったように、我々の全人格の要求は我々が未だ思慮分別せざる直接経験の状態においてのみ自覚することができる。
人格とはかかる場合において心の奥底より現れ来たって、徐(おもむろ)に全心を包容する一種の内面的要求の声である。人格そのものを目的とする善行とは斯(かく)の如き要求に従った行為でなければならぬ。
これに背けば自己の人格を否定した者である。
至誠とは善行に欠くべからざる要件である。
第三編 第十一章 善行為の動機(善の形式)

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幸福の原理は、「愛、知、反省、発展」です。そして、心の中枢部分は、唯一なる根本仏(神)までつながっている、と意識できれば、かなり理解が進むのでは?
後者は、愛の純粋性を語っていて、まあ書いてはいないけど、「反省」により心の浄化が必要な場合もある事も、言外に読み取れるのではないか?


善の研究 (ワイド版岩波文庫)

善の研究 (ワイド版岩波文庫)

  • 作者: 西田 幾多郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2012/10/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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