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誰も知らない新しい日米関係 [日高義樹さんの本]


誰も知らない新しい日米関係

誰も知らない新しい日米関係

  • 作者: 日高 義樹
  • 出版社/メーカー: 海竜社
  • 発売日: 2015/10/10
  • メディア: 単行本



第1章 日本は再び戦争を始めるのか
第2章 日本は戦争の準備ができているのか
第3章 新しい日米関係を作ろうとしているのか
第4章 なぜいま集団的自衛権なのか
第5章 アメリカが中国と戦うと思っているのか
第6章 誰にもよく分からない日米関係

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アメリカのイージス艦が、南シナ海の中国の人口島の12カイリ内を通過した。
オバマ大統領も、思い切った行動に出たものだ。
どちらかというと、この本では、アメリカの孤立主義化を述べていて、世界の警察官からの離脱を取り上げているのだがね。

まあこの前、習近平がアメリカを訪問した時も、中国のサイバー攻撃とか、この人工島の問題とか、全然、習近平が、オバマの話に耳を貸さなかったみたいで、オバマもいらついたのだろう。
直後に、今回の作戦のGOを出したとか。
あ、これは新しい話なので、この本で述べている内容ではありません。

本の内容としては、「集団的自衛権」に関して述べられています。
基本的に、日高さんも、「集団的自衛権」に対しては民主党や共産党のように反対しているわけではない。
ただ、日本の自衛隊が戦える組織であるとは思っていませんね。
象徴的なのは、病院船ですか。

実際に戦闘が行われれば、負傷者が出ますが、日本は病院船など持っていません。
何百員も負傷者が出ることなど想定もしていないという事か?
アメリカは、タンカーを改造したような強大な病院船も持っている。

本の全体的なトーンとしては、軍事の専門家の日高さんが、軍事に関して、全然素人の安倍さんとか、まあ自民党あたりに、「戦う組織になってないよ」と、カツを入れているようなものか???
自民党も平和ボケなら、野党の民主党とか、その他の政党は、輪をかけて問題外てな感じでしょう。
(もちろん幸福実現党は違いますが・・・と、本で言っているわけではない)

うーむ、感じとしては、日本人は、もうちっと物事をストレートに言った方が、アメリカを説得できるという事が、言外に書かれているかな。
別に、「北朝鮮と中国の軍国主義に対して、日本は法を整備し、それなりの防衛力を強化する」と、普通に言えばそれだけの事か。
「場合によっては防衛のために核武装をするかも」とか、全然言っても世界の人は驚かない。
「欧米によるアジアの植民地支配を開放するため、日本は戦ったのだ」
くらいは、もうアメリカ人をも納得させることができるのでは?
本当に、その通りだからね。

結局のところ、「大川談話」くらいストレートに言った方が、アメリカの正義感と波長を合わせる事ができるのかな。

まあ今の時点で言える事は、アメリカが内に籠らないように、日本がアメリカのケツをたたく必要がある。
今回の、人工島の近所をアメリカ海軍が突破する作戦も、緊張は高まるだろうが、長期的な正義の観点から見れば悪くはない。

しかし、この本でも述べられているが、
日本はちょっと情けないかな。
戦争で一回負けたくらいで、「もう何もかも日本が悪い」みたいな感じ。
「侵略軍には断固として戦う」
という姿勢も大事だろう。

それと、防衛のみでは本当の防衛は難しい。
フランスのマジノ要塞も、迂回されれば何の効果もない。
相手の基地や本拠地を叩く能力も必要だ。

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