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米軍と人民解放軍 米国防総省の対中戦略 [★軍事]


米軍と人民解放軍 米国防総省の対中戦略 (講談社現代新書)

米軍と人民解放軍 米国防総省の対中戦略 (講談社現代新書)

  • 作者: 布施 哲
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/08/19
  • メディア: 新書



第1章 米中パワーゲームの「実態」―米国が狙う経済的利益と中国の本音
第2章 人民解放軍の脅威―中国「A2/AD」能力の全貌
第3章 米軍の作戦コンセプト―「エア・シー・バトル」とは何か
第4章 米中衝突2030

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読んだ感想としては、
「今の延長の自衛隊の装備では、ちと苦しいところがあるかな」
といったところでしょうか。

今回の御嶽山噴火でも自衛隊の皆さんは危険な状況下で頑張っておられます。
(もちろん、警察、消防も頑張っておりますが)
最近、ちょっと災害派遣隊的になっている自衛隊ですが、やはり本来の活動の主体は、日本の防衛にあります。
ただ今の状況で、中国と本格的な争いが、もし発生してしまったら、けっこう日本側も厳しい状況下に置かれる可能性があります。

局地的な紛争程度でしたら、現時点での自衛隊の装備でも、そこそこ使命は果たせるかな、とは思いますが、もう少し本格的な紛争、戦争状態に発展してしまったら、難しい問題が多々出て来るでしょう。
まあこの本は、2030年くらいをターゲットにしているので、中国側も、それなりに今よりかは進化している状況を想定しているところはありますが。
日米同盟が維持されて、敵地攻撃は米軍が、防衛は自衛隊がメインになります。

★この本を読んだ後、自分が今後、対策を立てなければいけないと思った点
①日本国内にゲリラ的に侵入して米軍・自衛隊の基地、補給基地、発電施設、等を破壊しようとする者への防御
→ゲリラへの防御
②米軍・自衛隊の基地へ飛来する弾道ミサイル、巡航ミサイルへの対処
→戦闘機、哨戒機、輸送機、早期警戒管制機、給油機等を地上で多数、破壊されないための対処
 *F-35B 等を導入し、山陰から発進するなり、空母搭載とすることも検討
③F-15全機体への近代化改修、国産ステルス戦闘機の早期開発・配備
→フランカーはけっこう強い
④迎撃ミサイルの備蓄数の増加、また、ミサイルの早期増産体制の確保
⑤新型高性能対艦ミサイルの開発・配備
⑥防衛型潜水艦の配備数の増加、また、攻撃型原潜の配備
⑦偵察衛星の増加、無人偵察機の配備多数
⑧弾道ミサイル基地、発射車両の発見・破壊能力
⑨ミサイル破壊レーザー砲の実用化、配備
などなど書いていたらきりがないのでやめます。

ということで、自らの国を本気で守るためには、かなりのヒト、モノ、カネが必要になってしまいますが、中国の属国にならないためには、やはりそれなりにやらなければならないこともあるのです。
『神秘の法』で、発進した航空自衛隊のF-15が全滅してしまうシーンがありますが、できればそうしたくはありません。
最後の日本の秘密兵器がマジで”ヤマタノオロチ”になってしまうのは、ちと厳しい。

うーむ、中国の「A2/AD」能力が開花し、本当に米軍が後方へ下がらなければならない状況になってしまったら、米軍の空母は日本に近づけず、戦場は日本という事になってしまいます。
災害対策も大事ですが、軍事的暴発に対する対策も同時にしておかなければならないのだ。
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