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国連安保理と日本 (中公新書ラクレ) [本(日本の政治)]


国連安保理と日本 (中公新書ラクレ)

国連安保理と日本 (中公新書ラクレ)

  • 作者: 白川 義和
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2009/08
  • メディア: 新書



第1章 安保理は何を決定するのか
第2章 安保理の歴史
第3章 広がる安保理の役割
第4章 安保理の日常―日本が議長国を務めた月から
第5章 日本はなぜ常任理事国になれないのか
第6章 日本の歩むべき道

非常に勉強になりました。
どうも国連の安全保障理事会の動きがよくわかってなかったので。
安全保障理事会の構成は以下になります。

常任理事国(米、英、露、仏、中)普遍
非常任理事国 10カ国 (抽選任期2年、但し連続は駄目)

常任理事国は拒否権を持っているので力は絶大です。
常任理事国が最初から決められてしまっているので国連では、日本より中国の力の方がどうしても強くなってしまいます。これってずるいですよね。
ただ、日本は非常任理事国10回と、一番多く非常任理事国になっています。

過去、G4といって、日本、ブラジル、ドイツ、インドが一挙に常任理事国入りを目指しましたが失敗に終わりました。なかなか常任理事国に加わるのは難しいシステムになっています。
安全保障理事会は常任理事国が一国でも拒否権を発動したら成立しませんし、常任理事国の改正には国連憲章の改正も必要です。改正には加盟国の3分の2以上の賛成が必要になります。
最終的に安全保障理事会で中国の反対があれば日本は絶対に常任理事国になれません。
圧倒的多数票を加盟国から得るしかないですね。そして、中国を孤立させる。
なかなか難しいけど。

で、安全保障理事会で大事なのは以下のメッセージです。

決議、議長声明、プレス声明

決議が一番強いメッセージで、どのレベルになるかが、各国の駆け引きになります。
決議も、憲章7章となると、武力行使も視野に入ったものと判断されます。
非常に、各国の利権がぎりぎりのところで闘われます。
北朝鮮のミサイル、核実験に対する日本と国連安保の動きなどもよくわかります。

ま、あまり書くと著者にも申し訳ありませんのでこのくらいにしときます。
外交、軍事、今後の国際情勢に関心ある人は読んでおく価値あります。



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最強国家ニッポンの設計図 [本(日本の政治)]


最強国家ニッポンの設計図

最強国家ニッポンの設計図

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/05/29
  • メディア: 単行本



序章 日本は最強国家になれる!
第1章 「年金と税金」で国民の「安心と意欲」を作り出せ
第2章 経済を復興し、産業を興せ
第3章 教育と雇用─世界で大活躍する人材を育てろ
第4章 憲法改正と道州制で「新しい国家のかたち」を作れ
第5章 最強国家にふさわしい「最強の外交・防衛戦略」とは何か
第6章 二度と世界金融危機を起こさないボーダレス経済の新理論

ちょっと政策について、いろいろ研究です。
この本はすでに出版された直後に読んでいましたがブログに書くのは後回しにしていました。

まあ、昔から大前 研一さんは、アイデアとか戦略的発想はなかなかのものはあると思います。
今回の本の主旨である、日本を最強国家にしようとする考えは、幸福実現党と同じですね。
冒頭で、民主党の欠点もちゃんと述べてあります。

民主党と言っても、自民党のBグループにしかすぎませんと。
自民党も民主党も、結局は八方美人のバラマキ政策を行うことに変わりはありません。
最終的には大きな政府となり増税です。
民主党は、社会主義の考えに、更に近い分、自民党に輪をかけてバラマキ政策中心になることは普通に考えれば分かることです。

大前さんの減税路線中心の考えは幸福実現党と同じです。
主要国の個人所得税は最高税率を下げる傾向にありますが、今、日本は、地方税と合わせて50%となり最高に高い部類に属しています。
税率の低い、モナコやスイスは、世界中から富裕層を引き寄せているそうです。
法人税も日本はOECD諸国の中では一番高いとのことです。
このままでは日本から富裕層の人々や、税金をちゃんと納めている優良企業は、どんどん拠点を日本から税率の安い海外へ移転してしまいます。

相続税は、ほとんどの国が廃止の方向に向かっているとのことで、スイス、イタリア、スウェーデン、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、香港、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシアなどではすでに国税としての相続税はゼロだそうです。

税率を下げて、税収を増やすという考えは、世界的潮流になりつつあるようです。
以上を考慮して、所得税、法人税、消費税は全廃して、資産課税、付加価値税というのを導入してはどうかと言っています。

あと、エネルギー、農業、国際的人材の育成、憲法改正、道州制等いろいろ述べています。
幸福実現党は道州制について、どちらかと言えば賛成しかねるというスタンスですが、
(道州制やっても役所の体質が変わらなければ意味が無いから)
大前さんは随分昔から道州制のことは言ってますね。

ま、斬新なアイデアを数多く述べられていますが、一点、大前さんの欠点が読み取れます。
それは何か?
大前さんは宗教的な理解が不足していると思います。この点が最大の欠点でしょう。
世界の政治や経済について博識で先見の明もあると思いますが、根源的なる知識、智慧とも言える、宗教に対する理解が非常に浅いのです。
世界を見る目も、宗教的洞察力が無いと、機械的に見るだけになってしまうのですよね。
これ、とても残念な部分です。


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ついに見つけた日本の新路―新しい国づくりは参議院と都道府県の廃止から [本(日本の政治)]


ついに見つけた日本の新路―新しい国づくりは参議院と都道府県の廃止から

ついに見つけた日本の新路―新しい国づくりは参議院と都道府県の廃止から

  • 作者: 斉藤 斗志二
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2009/04
  • メディア: 単行本



1章 日本が目指すべき将来の国家
2章 国会・地方自治体・国家公務員・自民党の改革
3章 特に必要な行財政改革
4章 「自前のエネルギー」と「自前の食糧」の確保

研究のため読んでみました。
いろいろなことを述べておられますが、一つ一つの掘り下げはいまいちと言った感じですかね。もう少し深く掘り下げてもいいのではないかと思いますが。
かと言って、政治家が将来の日本のビジョンを提示するのは大変重要なことですので、あまり批判的な事は述べたくありませんがね。

うーん、ただ、副題が「参議院と都道府県の廃止」では、ちとインパクトが少ない。
新しい国づくりという発想だと憲法改正は避けて通れないと思うのですが・・・。
参議院不要論、変革論はかなり既にいろいろ述べられていますし、道州制なども自分が大学生の時(そうとう昔)、ゼミのレポートに書いているくらいですからね。
道州制ではなくコムーネって言ってますが、ちとよくわからんな。

ま、今後、政治家の発言、著作物等は、今以上にいろいろ見ていきたいと思います。


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小泉官邸秘録 [本(日本の政治)]


小泉官邸秘録

小泉官邸秘録

  • 作者: 飯島 勲
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本




第1部 小泉内閣誕生 波高き船出(政権の形を作る
「官邸主導」の始動
危機管理体制の強化
北朝鮮外交への取り組み)
第2部 有言実行 小泉改革の着実な推進(道路公団の民営化
テロとの戦い—イラクへの自衛隊派遣
自然災害との闘い
年金改革
米国BSE事件—環境と経済の両立)
第3部 小泉改革の総仕上げ 郵政民営化(郵政民営化への長い道のり
郵政民営化シフト
民営化法案を巡る攻防
参議院での否決—郵政解散
衆議院選挙の勝利—郵政民営化法案成立
改革に終わりはない—更なる改革へ)

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内容は、どちらかと言うと、淡々としたものだと思う。
どちらかと言うと、覚え書きのような感じもする。
読み物としては、正直、書き方があまりおもしろくないが、政権を内部から観察して本を書ける人はそう多くはない。ということで、かなり参考になりますが、読み始めてから読み終わるまで何ヶ月もかかってしまった。最初の方はあまり覚えていません。

ま、しかし、秘書としての飯島さんの力が、かなり小泉政権を支えたものと思われます。
あと、どうもチームの力が強かったようですね。
やはり、良いチームは結束力が強く、一人一人が自分のやるべきことをわきまえていますね。
足の引っ張り合いなどありえない。
そして、常に「前進あるのみ」でやっている。

こういった、成功した政権は、非常に学習材料になります。
小泉政権は、一方では「強引だ!」とか言われることも多いですが、そうでもしないと既得権を持つ人々の意見にいつまでも流されてしまうでしょう。

本当に、政府の財政と支出の部分は締めなくてはいけない部分ですな。
税収は減る一方で、歳出は増える一方。
いつまでも支出の方が何十兆円も多いというわけにもいかんでしょう。

この点は今後も研究を深めていきたいと思います。


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ニッポンに詳しくなろう! [本(日本の政治)]

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立ち読みで読了してしまおうかとも思いましたが、ちょっと気になったので買って読んでみました。
この本は、とてもシンプルでわかり易いです。
政治に疎い、主婦の方や、子供でも、ある程度、現代日本の政治の課題の幾つかがわかるように書かれています。
確かに、これは大事なことです。
現代の民主主義の有権者は、必ずしも政治や、政治の課題についてよく知っているわけではありません。
小難しいことを、如何に簡単明瞭に人々に説明し理解してもらうか。
ここがポイントですね。
分厚い本は、けっこうな読書家でないと読まないでしょう。

『知的青春のすすめ』でも、大川総裁が経済学に関して述べていますが、小難しい数式が出てくると、読者はそこで思考が停止してしまい、なんか著者の頭が良さそうな気になってしまい騙されたりしてしまう。
学術論文はそれでよいかもしれないが、大衆相手の政治家、政党、政治解説者がそれではよろしくないでしょう。

本の目次は以下の通りです。

第1章 世界一の借金大国・日本
第2章 公務員の給料って・・・?
第3章 世界一少子国、世界一の長寿国・日本
第4章 はたして年金はもらえるのか?
第5章 どうなる派遣社員
第6章 学力低下がどんどん進む?
第7章 農業にもっと夢を希望を!
第8章 このままじゃいけない!日本

難しく言えば、

財政問題
公務員改革
少子化、高齢化
公的年金問題
雇用対策
教育問題
農業問題

ですね。
ま、本気にやれば日本はすべて解決するでしょう。
戦後、ボロボロの状態から数々の問題を解決してきたのだから。
ま、外交、軍事、エネルギー問題、憲法改正などの課題もありますが。

しかし、それらのことも解決した、雲海の先まで見据えると、必ず夢の未来が待っている!!!
その未来を目指してがんばりましょう。

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政治家失格―なぜ日本の政治はダメなのか [本(日本の政治)]


政治家失格―なぜ日本の政治はダメなのか (文春新書)

政治家失格―なぜ日本の政治はダメなのか (文春新書)

  • 作者: 田崎 史郎
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 新書



本のタイトルはなんかネガティブですね。

30年間、記者として日本の政治とマスコミを見てきた方の本です。
はっきり言って、日本の政治の沈下?は、かなりマスコミの影響もあります。
ま、この著者は最終的にそれも認識しているようです。
マスコミの政治家に対する人物批判は凄すぎる。
例えば、イチローや松坂とかに対するマスコミの対応と、政治家に対する対応では全然違うでしょう。あまりにも違いすぎるのではないでしょうか。場合によっては同じ人間として扱っていないのでは?とさえ思われてしまいます。
何十億貰っても全く批判されないスポーツ選手と、数十万円の疑惑でその地位さえ奪われてしまう政治家と、この差は大きいですね。もちろん罪は罪でしょうがスポーツ選手より政治家の方が断然自腹切って仕事してますよ。秘書雇ったり、選挙の時には地元に事務所も必要になりましょう。
しかし、どちらが日本にとって重要な仕事であるか、ま、多少議論の余地はありますが、国の盛衰を左右するという意味では国会議員の仕事は超大事なはずです。そのような大事な仕事であるにも関わらず、あまりにも批判非難ばかりされていたら大抵の人はやる気を無くしてしまうでしょう。議員先生は休みも無く人に会ったり忙しいしね。

確かに、議員先生たちも反省すべき点は多い事も事実だと思います。
自分の党のため、自分の選挙区のため、そして、自分の当選のために焦って日本の国の未来に対するビジョンが見えていないのは致命的です。
また、大事な仕事の割には心の修行をしてなさすぎますね。
以下、『仏陀再誕』の「政治と経済」の章を抜粋します。

人の上に立たんとする者は、
秩序と調和というものを大切にしなくてはならない。
そして、常に多くの人に見られ、多くの人々に、
徳ある人として尊敬される人間でなくてはならないと思う。
国会という国の政治を議論する場において、
粗暴なる言動は許されない。
人間として恥ずかしい行為は慎まなくてはならない。
そして、いかに自らが当選し、自らの権益を拡張したいからといって、他を追い落とし、他の人格を批判するがごとき言動は、厳に慎まなければならない。
そうしたことを、言論の自由と呼んではならない。
私はそう思う。

---------------------------------------
国民の心の乱れと政治の乱れは連動していると言えるでしょう。国民の心が美しければ政治も良くなるでしょう。政治家が率先して国民に理想の人物の範を見せるということもあるでしょう。

この本の第四章で、「『CHANGE』に見る理想の総理像」ということを書かれていますが、あらゆることに理想を描き、それを待望する雰囲気を造りだすことはマスコミの大きな使命ですね。

まあ、『日本の繁栄は、絶対に揺るがない』の書評で以上の続きを述べると思います。

タグ:政治家失格

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市民的国民国家の形成と宗教政策 [本(日本の政治)]


市民的国民国家の形成と宗教政策

市民的国民国家の形成と宗教政策

  • 作者: 岸本 建夫
  • 出版社/メーカー: 晃洋書房
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本



ちょっと、タイトルに惹かれて購入して読みましたが、まあ、学者さんの理論だなと思います。
宗教の本当の意味を判っておられないのではないか、と感じざるを得ません。
学問では宗教の本当の意味は判りません。
厳しいかもしれませんが、宗教の根底に、仏神への信仰が無ければ、それは単なる飾りにしかすぎないでしょう。

信仰とは、この宇宙と、我々人類を含め、生命と言われる存在が、創造主によって創られたものである、ということを心底信じることでしょう。
人間が仏神を造ったのではありません。仏神が大宇宙の進歩と繁栄のために命を創ったのです。それを信じてこその宗教でしょう。

やはり、真なる宗教政策は、なかなか信仰者でないと難しいでしょう。
国家はせいぜい100年ですが、
宗教は1000年先の人々の幸福まで考える必要がありますからね。

まあ、かと言っても、この著者の岸本建夫さんを100%否定するつもりはありません。
学者さんは、どちらかと言うと「宗教」を避けるか、とんでもなく馬鹿なことを言うか、そのようなもが多いですが、この本のタイトルの様なことを文章にして出すだけでも、いろいろ議論のネタとなる部分はあり、一考の価値はあります。

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自民と民主がなくなる日―永田町2010年 [本(日本の政治)]


自民と民主がなくなる日―永田町2010年 (幻冬舎新書)

自民と民主がなくなる日―永田町2010年 (幻冬舎新書)

  • 作者: 歳川 隆雄
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 新書



第1章 麻生政権誕生の裏側(すべては麻生に託された;福田の様子が「おかしくなった」日 ほか)
第2章 暗躍するフィクサー(自民党迷走の始まり;安倍・麻生VS.森・青木・中川 ほか)
第3章 分岐点―福田VS.小沢(大連立失敗後の2人の党首;与党への逆風 ほか)
第4章 派閥の論理(与謝野馨VS.中川秀直;財政再建をめぐる応酬 ほか)
第5章 政界再編のシナリオ(アメリカの金融危機で崩れた早期解散のシナリオ;くすぶる公明党「矢野問題」 ほか)

現在、自民党の麻生太郎内閣が、なんとかやっていますが、今後、2~3年の政局は? と、問われると、「全くわからない」というのが正直な感想です。
おそらく、麻生さんは、外交・安全保障で高得点を上げない限り、解散しないでしょう。場合によっては、ぎりぎりまで持っていくか、任期満了までやるかもしれません。やはり、過去世は、武田信玄の一番弟子ですから。しかし、残念なのは、アメリカの政権が民主党になってしまったことでしょうね。共和党とならうまくやれたと思いますが・・・。

まあ、しかし、ある程度の長期的視野に立つと、この本にもあるように、日本の自民党・民主党の政界再編は避けられないのではないかと考えます。自民党にしても、民主党にしても、そうとう受け入れの幅が広い状況ですので、いずれにせよ、右から左の幅はそうとう広い。
自民党など、本来はいくつもの政党に分かれていてもおかしくないと思うのですが、保守党(この概念もイマイチよくわからなくなりつつありますが・・・)ということで一つになっている。
民主党などは、保守なのか革新政党なのかよくわからんと思います。

ただ、やはり、政治の根本は、国民の幸福と、世界への貢献にあるでしょう。
方法論はいろいろあるかもしれないが、目的は同じはずです。
理想と現実は違いますが、限りなく理想に近づけていこうとする政治家一人一人の努力が必要です。もちろん国民の努力あってこそですが。

今の日本は、本当に国民一人一人が意識を高めていかないといけない時期に来ていると思います。
特に、若者のやる気と倫理意識、道徳、秩序、愛国心、こういったものを高めないとだめですよね。
これは戦後教育の大問題ですが、主にマスコミや一部の学者の馬鹿な自虐史観が影響しています。自分の国の過去を否定して、軍備を持つことを認めず、命をかけて自国を守ることの価値観をあざ笑っている感じがします。
これが実に巧妙に日本の中枢部分を蝕んでいます。

憲法9条改正は、今すぐにでもやるべきです。自分の国を守る自衛隊の意識を低下させてはだめですよ。
5年間、命がけでイラクに派遣されて、それが自分の国で違憲とされて、それじゃ、自衛隊はなんなんだ、という事になりますよね。普通に考えたら、やる気がなくなりますよ。

旧帝国陸海軍を否定するのは、ぼちぼちやめましょうや。普通に考えて、太平洋戦争は、必ずしも悪魔的な戦いではないはずです。日本としては、やむにやまれず戦った部分がそうとうあります。負けたからと言って完全否定するのは馬鹿げています。
かつての日本を否定する人々に問いたい。
中国が欧米諸国に蹂躙されていて、日本もそうなるべきだったのでしょうか? と問いたいです。

また、本の内容と随分ずれてしまった・・・。


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首相公選を考える―その可能性と問題点 (中公新書) [本(日本の政治)]


首相公選を考える―その可能性と問題点 (中公新書)

首相公選を考える―その可能性と問題点 (中公新書)

  • 作者: 大石 眞
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 新書



首相公選制論と現代日本の政治
国民の国政参加の途をどう広げるか
首相公選制に関する考察
議員内閣制の日本的弊害を克服するために
日本政治の格好の教材
イスラエルの首相公選制
「首相公選制を考える懇談会」報告書


日本の政治の指導力の低下が叫ばれて久しい。
確かに、小泉政権は最近の政権の中では、ダントツに政治力があった。
しかし、大部分は政権を1年もたせるのがやっとで2年ももたないものばかりだ。
スキャンダル、健康上理由、世論調査による支持率低下、最後はそういう状態ばかりです。

理由をいろいろ考えてみて、一つに、日本の総合的国力が、かなり大きくなっているということがあげられると思う。
国力が大きくなると、仕事が増えるし、政策に対する賛成・反対といった圧力も大きい。
国内だけでなく、外交の頻度もかなりのものだ。
総理大臣になると分単位のスケジュールで、プライベートもあまりない。
ないというか、何をやってもマスコミに注目される。

まあ、いろいろな問題があるが、その問題を低下させるための案の一つとして「首相公選制」がある。
自分は、今の制度もそこそこいいとは思うが、大きな問題点として「大きな政策」、「大きな改革」こうしたものが、あまりにもとりにくすぎる体質の変化が必要に思う。せいぜい、1つの政権で、1つ大きめの改革ができたら良い方で、多用な意見や利害を調整するのは民主主義の良いところではあるが、最後は意見を絞って「ダーっと」やらなくてはいけない。

例えば、「憲法改正」だが、9条など早く改正して、北朝鮮や中国、韓国の圧力に対抗しないといけない。それは軍国主義への道などでもなんでもなくて、まともな人だったら、隣に武器を持ってうろうろしている人がいれば、万が一に備えて防弾チョッキを着るなり、携帯棍棒を常備するなり、対応策を考えて実行するでしょう。
(一番の問題は、北朝鮮や中国、韓国の圧力に弱い。ここいらにあるかも)

今後、日本も制度的に、首相公選を実施してみてもいいだろうと思う。
やはり、国民も「自分達が選んだのであれば仕方が無い」と思う必要がある。今でも、あまりにも「自分達が議員を選んでいる」という気持ちがなさすぎる。マスコミにしてもそうだ。すべて有権者のはずだ。

首相公選で国民に責任感を!

タグ:首相公選

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日本の統治構造 [本(日本の政治)]





★目次
第1章 官僚内閣制
第2章 省庁代表制
第3章 政府・与党二元体制
第4章 政権交代なき政党政治
第5章 統治機構の比較—議院内閣制と大統領制
第6章 議院内閣制の確立
第7章 政党政治の限界と意義

出たばかりの時、一度読んだのですが、なんやら今ひとつ記憶に残らなかったので、二回目読んでみました。

で、最初の方で著者の飯尾さんが述べているのは、どうも今の日本の政治システムは、議院内閣制ではなくて、官僚内閣制になっているんではないですか、ということですな。
そして、官僚内閣制をもうちっと掘り下げていくと、官僚の出身の省庁代表制になっている。
法律にしろ予算にしろ、省庁が主体になっている。
その流れは、

業界団体、地方自治体など
 ↓
省庁の課長
(政策の必要性の訴え)
 ↓
省庁の課長補佐
(政策の作成)
 ↓
局内の総意
 ↓
省庁内部の調整
 ↓
内閣法制局の法令審査/財務省との予算交渉/族議員等への説明
 ↓
自民党 政務調査会の部会
 ↓
自民党 政務調査会の政調審議会
 ↓
自民党 総務会
(党議拘束)
 ↓
国会

国会に至るまでの道のりは遠し・・・。
野党の審議引き延ばし等で廃案あり・・・。
まあ、しかし、最初の出所は国民による意見なので、それなりに機能はしていた。
ただ、与党と癒着してしまっている。(政府・与党二元体制)

で、「政権交代なき政党政治」、「統治機構の比較—議院内閣制と大統領制」
などの内容について述べていて、結局のところ戦後の日本の政治構造の問題点は何か? ということで3点挙げている。
・「権力核」の不在
・権力核の民主的統制の強化
・政策の首尾一貫性の確保が困難
そして、その対策としては、
政権選択選挙の実現
内閣総理大臣の強化
ということを述べていますね。

まあ、タイトルにあるように一貫して、あくまでも政治のシステムがどうあるべきか、という話が中心です。人間の個性等は全く話題にされません。しかし、それはそれで、システマチックな考えで良いと思います。なかなか政治家が政治システムをどうするか、という発想はできませんからね。

最後に自分の感想ですが、安易な二大政党制、政権交代の賞賛は自分としてはちょっと否定的です。自民党単独でも二大政党制でも、はっきり言って、良い政治ができるかどうかです。二大政党制が実現すればとか、政権交代すればとか、そういったものではないです。
たとえば、「テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案」などに関しては、絶対に継続すべきです。これやめたら国民の生活どころではないです。世界から孤立していきます。自分の身近な生活のことのみを考えたら、確かに反対する人の気持ちもわからなくはないですが、日本全体が先進国から孤立してしまいます。その結果は、逆に憲法9条の改正を早めるでしょう。日米安保や多国籍軍の一員としての立場にひびが入るから。独自に中国、北朝鮮相手に軍拡競争を進める必要がでてきますから。
まあ、台湾と共に、日本も中国の覇権国家化の波に飲まれてよい、という考えなら仕方ありませんが。

国の平和があってこそ、経済繁栄もあるのです。そして、平和のためには軍事力も必要なのです。
はっきり言って、北朝鮮が何等かの理由でミサイルを日本に発射させたら、即戦争になります。その時、日本を守るのは誰でしょうか? 日本以外の国で、どの国が守ってくれますか?

オバマ個人は日本を守る気はあまりありません。これは本当です。


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もったいない日本 [本(日本の政治)]


もったいない日本

もったいない日本

  • 作者: 小池 百合子
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 新書



民主党オバマ氏が大統領になってしまった!
日高さんはずれちゃったね。すげー差でマケインが負けちゃった。
まあ、それほど、インパクトある現象ではあります。
自分もこうも早くアメリカの大統領が黒人に開けてくるとは思いませんでした。
今のアメリカは長年の人種の壁さえいっぺんに越えてしまうくらい、変化を求めているのがよくわかりました。
オバマ氏が来年からどのような仕事をしていくのか、ちょっとまだよくわかりませんが、世界の注目を浴びていることは間違いないでしょう。
現時点では白紙で、コメントも何もないので、とにかく我々日本人は自分達のできることを最大限努力してやっていくしかないですね。
ということで今回は、小池 百合子さんの『もったいない日本』を読んでみました。

第1章 もったいない政治
第2章 日本再生のために―これを活用しないのはもったいない!

「もったいない」という発想はなかなかユニークな発想ではないかと思います。
もったいない の対比語は「無駄遣い」になるのでしょうか。
確かに、人材にしても、資源にしても、お金にしても、時間にしても、もったいないと思う時はあります。それを有効利用できたら、どんなにすばらしいだろうかと。

なぜ、人間は「もったいない」と思ったりするのか?
この世界のものは、すべて有限なのですよね。
人の寿命、資源、お金、時間、これらすべて有限です。無限にあれば「もったいない」とも思わないのでしょうが。

人生の意味は、ここにあるのでは?
有限のなかから如何に無限のものをつかんでいくか。
ちょっと哲学的ですが、有限であればこそ、無限を求めるための無限の努力があり得るのではないか・・・。
本の内容とずれちゃいましたね。

ま、小池さんは「政治におけるもったいない」をまず述べて、
2章では、
女性力、農業、環境、金融、教育、シニア力、地域力 等のもったいなさを述べています。
確かに、もっと有効利用すれば、いくらでも向上する余地はありますわね。会社で言えば、経営者がやることを、政治の世界とか、日本全体の話になると、政治家か宗教家か、どちらかが言うべきことでしょうな。(ザ・リバティとかでも「もったいない」という言い方ではないですけど言及していますね)

私としては、一番もったいないのは人材だと思いますね。必ずしも女性だけに限らず、もったいない男性も多いですよ。才能が活かしきれていない人々は、山のようにいますよ。適材適所ができていない。優れた経営者だと、これを解決していく力がある程度あると思いますが、国レベルになると、啓蒙的なことか、国の政策か、といった方法になりましょうな。
ただし、人材を有効活用するって、かなり能力が必要だと思います。もったいないと思うのはそうんなだけど、けっこう難しいのだよね、有効活用って。人々を公平に見る目も必要だしね。もったいないと思いつつ、ある人を有効活用すると、別の人も有効活用しないと、当然「なんであいつだけが」とかあるからね。

基本は、一人一人、本当にやりたいと思うことをやらせてみることかね。特に若いうちから。
やってみて駄目だったら、別のことをやればよいってわかってくるし、本当に年齢に関係なく、ドンピシャの適役になるかもしれないし。

とにもかくにも、「もったいない」を如何に有効利用していくかが、リーダーの使命でありましょう。

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政治をみる眼24の経験則 [本(日本の政治)]





目次
第1章 政治は数である
第2章 政治は権力闘争である
第3章 政治は言葉である
第4章 政治は合意形成である
第5章 政治は立地である
第6章 政治は風まかせである
第7章 政治は平等追求の歴史である
第8章 政治は情報である

著者が日経に入社して政治にかかわってからの日本の政治を、いろいろな角度から分析している本です。
まあ、いろいろ書いてありますが、印象に残ったものとしては最初の「内閣支持率」のところですかね。あてになるのかならないのかよくわからないところもありますが、なかなか無視しがたいものがあります。
この「内閣支持率」というクセモノをうまく乗り切ったのが小泉政権ですね。
ずるずる下がりそうな時も何度かあるのですが、その時々において「イベント」を持ち出し、グーンと回復させてます。特に大きかったのは、北朝鮮への電撃訪問ですかね。2回行ってますが、いいタイミングで「内閣支持率」をアップさせています。
やはり、現代社会、政治家も、ある程度、芸能人みたいなところがあって、どうやって大衆の人気を得るか、ということも考えざるを得ないところはありますな。国民にわかり易くうったえたり、「おー」とうならせるような、ある意味、パフォーマンスのようなことも必要だということですね。安部さんみたいにいろいろやっていても、最後には叩かれまくりなのは理不尽なことではあるが、刀が「言葉」と「行動」に変わっただけで、権力闘争のようなものは続いているのですねえ。

ちなみに最新のLiberty では、麻生総理と小沢氏の過去世も含めての覇権争いが書かれています。これはまた来月ブログにも載せます。
今のところ、麻生総理は、外交で点を稼ぐまで解散はしなさそうですね。


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現代民主主義の病理 [本(日本の政治)]


現代民主主義の病理―戦後日本をどう見るか (NHKブックス)

現代民主主義の病理―戦後日本をどう見るか (NHKブックス)

  • 作者: 佐伯 啓思
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 1997/01
  • メディア: -



残念ながら内容がまとまっていない感じがします。
大方の論旨としては、けっこうよさげだと思うのですが。



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「国力」会議 [本(日本の政治)]


「国力」会議

「国力」会議

  • 作者: 麻生 太郎
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2008/04/22
  • メディア: 単行本



さらっと読みました。
まあ、政治家を長くやっている人達のお話なので、含蓄はあります。
しかし、考え方から言って、自分としては、麻生、石破、平沼、与謝野 の順に考えが比較的近いのかなあ、という気がします。
麻生さんは、政治家だけど日本人の仕事好きをよく知っていますね。そうですね、日本人は余暇より根本的には仕事の方が好きなとこありますよね。ま、なかには遊んでくらしたいと言っている職場の同僚とかもいますが、実際、仕事がなくなってすきにせい、と言われても、何かしら仕事はやるでしょうね。やっぱ、厳しいと言いつつも、仕事をすることによって、他の人の役に立っているという感じが生きがいにつながっていくのですよね。
石破さんは、なんか自分には親近感ありますね。
軍事に強いですが、自分はけっこう紳士的だと思います。防衛省の問題もけっこうわかりつつあると思いますので、自分としては防衛大臣を続けてほしかったと思います。確かに氏の言うように防衛大臣がころころ変わって何ができるの? ってとこありますよね。あまりに短期間で変わりすぎる。今回も1年にも満たない任期で成果をあげろってのもつらいですよねえ。
平沼さんは今後、どうするのでしょうか?
与謝野さんは、今回、経済財政担当相 になってしまっていますが、増税するのでしょうか? うーん、ちょっとこの人の意識と自分の意識はちと離れているかなあ。過去、この人が座長で「宗教基本法」なんつー、とんでもない悪法を造ろうとしなかったっけ? もっと宗教を勉強してほしい。宗教以外も全体的に勉強不足なのでは・・・。やっぱねえ、財源足りないから増税では単純すぎないかい? できる事他に無いのかい? って感じがするが。

あと、ちなみに渡辺喜美さんが閣僚から外れたのは残念です。

しかし、自民党もいろいろな意見の集まり集団ってとこありますわな。ま、自由民主ってな名前からしてそうするべきですが。(小泉さん時は一部強行突破していましたが、まあ、あれは自分としてはやむを得ないとこもあるような気がします)
民主党はずーっと中にいる人は自由に意見言いにくい雰囲気あるんじゃないかな? なんか常に独裁っぽい気かしますが。小沢さんの国連中心主義なんかもかなり的外れなんだよな。政権取る事を目的として政治活動するなど、そういった民主党的感覚が自分には無いんだよな。正しいと思ったら、一人でもやれ! ってど根性が必要じゃないのかな。
正しい事言って選挙に負けたら国民の側に見る目が無いだけの話! 国民の意見が常に正しいとは限らない。そういう意味じゃ、政治家は常に別の仕事もできる体制、準備もしとくべき。厳しいけどな。
タグ:自民党

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実録小泉外交 [本(日本の政治)]


実録小泉外交

実録小泉外交

  • 作者: 飯島 勲
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本



秘書の飯島勲さんが、小泉外交の5年5ヶ月の記録を淡々と述べている本です。
まるで、日記の様に淡々と書かれていますが、51回の外遊、49ヶ国への訪問は、大変、日本の将来に良い足跡を残したものだなあ、と、読んでいて思った。
日米関係のみならず、中、露などの大国相手にも卑屈にならず、全く対等に渡りあっていた様子がよくわかります。
また、フランスのシラク大統領、ドイツのシュレーダー首相などとも、人格的な面でも大変仲良くやっていたようで、一国のトップの外交としては、相当高い評価を自分は感じた。
また、韓国、北朝鮮への対応も、なんだかんだ言ったとしたも将来へ繋がっていくものだと思うし、東南アジアを重視している点も、日本の評価にかなりプラスされただろう。
そして、今まで訪れなかったような国にも最後は訪問したりして、国家間の絆を強くした。

小泉外交は他国の首脳陣の評価も高い。世界の日本を見る目を変えたと思う。
どうか、今後の日本のトップや、政党のトップの人々は、世界の日本を見る目を意識して外交政策を行ってもらいたい、と思った。


タグ:外交

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日本経済は大転換できる! [本(日本の政治)]

非常に、努力に努力を重ねてた方だと思います。
アメリカに渡って経済学を習得し、かつ、その後、実践で使っている人は、そう多くはないでしょう。学問は、純粋に学問と、割り切る考えもありますが、やはり最終的に、多くの人の幸福に寄与してこそ真価を発揮するものだと思います。
そして、民間でばりばりやっていた方が政治に参画する事は、これも良いことだと思う。
実際に困っている事、おかしいと思うことがよくわかるから。

あと、面白いところでは、マスコミの経済担当と政治・社会担当では、その扱われ方が極端に違うところをあげています。まあ、政治・社会担当の人の心の底に、人を馬鹿にしたり、猜疑心で見たりする傾向性があるということですね。感情でもの言ってしまうとかね。
しかし、マスコミの役割は「真実を伝える」ということであって、国民感情を操作することではないはずです。一時的な視聴率稼ぎのため、一部の人だけ、一部の世代だけ正義感を煽るようなことはやめるべきであると思います。

それと、国会議員のお金の問題ですが、自分も3人の秘書しか公費でまかなわれないのは無理があると思う。大学教授とかだったら生徒や助手が何人もいるからいいけど日本の国の運営に責任がある国会議員が、たった3人の秘書でどうするのか、と考えざるを得ない。明らかに国会議員の使えるお金は少なすぎる。金集めせざるを得ない状態は変えていかなくてはならないと思う。マスコミも、批判ばかりでなく、そういった事を提案するべきでしょう。
総理大臣の給料が 4000万ちょいで、本当にいいのだろうか?
プロ野球選手で 1億突破がごろごろ居るのに国政を任された政治家は2000~4000万(かなり仕事に消えてゆくでしょうが)で、だれも何も言わないマスコミとは、これは一体どういった人の集まりなのか・・・。
お金集めしないとやってけないの見ているんでしょ。


日本経済は大転換できる!

日本経済は大転換できる!

  • 作者: 佐藤 ゆかり
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2008/06/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:経済学

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霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」 [本(日本の政治)]


霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」 (文春新書 635)

霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」 (文春新書 635)

  • 作者: 高橋 洋一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 新書



引き続き、同じ作者の本を読んだ。
厳しい現実であるが、今の日本の行政機関や金融政策のトップ集団は、世界的なレベルで見て、かなり次元の低い集団と感じざるを得ない。人間、間違ったエリート根性が体に染み渡ってしまうと、これ程までに自己保身に走ってしまうのであろうか。ありていに言えば、かなり腐敗が進んでいると思う。これは他人事では済まされないだろう。日本の未来がかかっている事だ。はっきり言って、日本国民の国益を考えるより省庁の利益を優先するような霞ヶ関はいらん。
日銀も、ちゃんと目標を明示してやらにゃいかんでしょう。財務省に屈服を意味するから金融を緩める(国債を買う)のは負け、というような、傍から見ればバカとしか言いようが無いプライド持っているみたいですが、まともに仕事(金融政策)
できないですよね、これじゃ。
埋蔵金問題も、こんなのでは民間を指導できないですよね。民間はぎりぎりのところで必死にやっているのに、それを指導する官庁は、いつの間にか何兆円ものお金を持っているのに公表しないでいるんだから。ちょっとこれは正義の怒りを出さなくてはいけないでしょう。
高橋さんの著書には今後も期待します!


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「さらば財務省」を読んで [本(日本の政治)]


さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白

さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白

  • 作者: 高橋 洋一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本



旧態憮然とした霞ヶ関の体質をよく知る事ができた。
まあ、民間企業でもいろいろありますが、霞ヶ関の体質はそれよりはるかにひどいですね。
霞ヶ関が生き残って、日本が沈没といった事態もありえますよ。
自分も20代の時、国家2種でしたが筆記に受かって霞ヶ関内部をめぐった事があります。当時の大蔵省にも、のこのこ入っていった事も、確かありました。自分もその時、優越感のようなものを感じてなかったと言えば嘘になるかな・・・。ま、一番気楽に入っていけたのは、今は無き郵政省でしたけどね。うちの父親が郵便局員ってこともあったけど。
しかし、まあ、霞ヶ関も、プライドとか変な策略だとか、そういったものから卒業する時が来ているのではないですかね。やっぱ、時代をリードしていくのは企業家、起業家の役目でしょう。役所は全体的に仕事が遅すぎますね。あと、勉強不足っぽいでしょう。(この高橋さんとかはすごいですが!)
はっきり言って、民間でやれる事は民間がやれるようにしなくてどうしますか。何倍も効率いいですよ。公務員も民間企業に行って修行した方がいいですよ。己を客観的に知る事は、時によっては大変屈辱的な事もありますが、最終的には自己を鍛える事になりますよ。
肩書きなどあの世に持って帰れません。持って帰れるのは心だけ。ハートだけ!

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小泉政権 [本(日本の政治)]

パトスとかロゴスとか聞きなれない言葉であるが、要するに小泉政権は、民意を味方に政策を進めた政権であった。郵政民営化を公約とし、それを実現するために解散、総選挙を実施して大勝した。民意の前には郵政族議員、特定郵便局生き残り、と言った利害も太刀打ちできない。
やはり、政治において政策を実現するための最大の味方は民意だろう。なぜなら、その政治家を選んでいるのは民意であるから。そういう意味では、政治家は、その政策の意味や理由、結果、リスク、そういったものを国民に対して明確に説明する必要がある。そして、国民の側も、その政策に対して真剣に考える必要がある。民主主義とはそういうものであるから。政治が悪いというなら、それはある意味で国民の責任でもある。政治家に立候補するのも、政治家を選択するのも国民であるのであるから。
我々国民は、一つ一つの政策に対しては、是非を問う機会はあまり無いが、郵政民営化という政策に対しては選挙という手段で回答を出す事はできた。非常にシンプルであった。
しかし、民意や大衆の意見と言ったものは間違う事もある。多数決の意見が必ず正しいとは限らない。しかし、最終的には社会は正しいものは認めてくれる、という信念が政治を志す者には必要となる。


小泉政権―「パトスの首相」は何を変えたのか (中公新書 1892)

小泉政権―「パトスの首相」は何を変えたのか (中公新書 1892)

  • 作者: 内山 融
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 新書



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